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Webを中心とした、ビジネス&テクノロジーに関する思いつき
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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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March 16, 2009

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どうも話を聞いてみると、受託の会社に頼む時には範囲と金額をきっちり決めないとお客さんの側が決済が降りなくてダメというケースが多いみたいね。

一言で言うと、そこまで信頼関係がないし、相手を拘束も出来ないから、契約関係で縛るしかないってあたりなんだろうな。当然、逆もしかり。作り手側も、ここはヤバイというお客さんであればあるほど、契約関係、仕様関係をきっちり先に決めようという流れで、リスクを回避する傾向にあるのでは?

アジャイルってのは、信頼関係がある優良顧客とか、資本関係があって逃れられない関係でしか実現できないのかも。

だから内製?

・・・長期的に良好な関係を結んでいるお客さんはとても貴重だということだと思います。もしくはアジャイルでブランド化して、最初からそういうものだというお付き合いをするのは大事かもね。OO、アジャイル絡みで目立っている会社はそういうのができてるのかな。

インスパイア元
予算計画主義とか | 眠る開発屋blogから、リンク先を辿っていった。

アジャイルだウォーターフォールだいう前にさぁ - Identity Not Found
プログラム開発手法とプロジェクト管理手法はちがうわな - Identity Not Found
お客様の本音…って…あれ? - がるの健忘録

結局、問題なのは、「F's Garage:うさんくさいビジネスを見極める簡単な方法」でも誤魔化しつつ、なんとなく書いてるんだけど、受託も範囲とスケジュールを限定して成果物を提供するサービスを提供しているわけで、なんというか受託ビジネスは、お客様の成功とはビジネスモデル的というか、直接的、本質的にはリンクしてないわけです。(うさんくさいビジネスとか言ってるわけじゃないので、誤解せぬよう。念のため)

例えば、東証と富士通の誤発注事件の裁判においても、富士通が株の損失分を被るというのは筋が違っているハズです。瑕疵責任が認められたとしても東証のビジネスとリンクしていない以上は、損害賠償額も発注額を超える必要はないハズです。多分。その代わり東証がいくら儲けても、売り上げのn%などの利益を富士通が得ることはありません。(もちろん成功すればリピートオーダーや保守で長期的関係ができるので、そこで儲けるわけですが相手のレバレッジには連動しません。)

しかも冒頭で書いたとおり、お互いのやり方がそこの線引きで折り合っているんだけど、問題になるのは、その辺の距離感が合ってなくて、お客さんの側の期待が見積もりやスケジュールよりも遙かに大きい時だよね。

そういうのでデスマに陥るのが嫌だからアジャイルというのをやりたかったりもするわけだろうから、どうにもニーズと解決法のミスマッチが起きているというか。

Web業界に来て思ったのは圧倒的にお客さんのほうが素人なんだよね。
故に、期待が大きすぎるケースもあれば、必ずしも業者に悪意はなくとも、結果的に、ビジネスの目標に対して折り合ってない状態になってしまうケースってあると思うのよね。店長の工夫が大事なちっちゃなECサイトをall Flashで作ってしまって、いざセールをやろうとう思ったら自由に追記できない仕組みになってるとか。
(最近オープンしたあるペンションのサイトで、使い勝手重視でAjaxを使ってるからSafariは使えません言われたよ。作り手ひどいよな。)

結局そういうもろもろの差違は仕事の不確実性に繋がっていて、それが故に、ウォーターフォールでは返り討ちにあってるし、アジャイルじゃお金払ってもらえないし、と。

きっと最大の問題は「実物を見て初めて仕様の不備に気がつく」というとこだよね。中途半端なモックアップじゃダメなんだよね。僕もモバツイを作ってて思ったのが、携帯やiPhoneじゃいくらシミュレーターで試してもだめで、通勤電車の中で試してみないとなんとも思いつかない、とか。

スモールスタートであればあるほど、それを改善することは容易い。だからアジャイル。僕としてはキモチはわかる。

正直、今の会社でも仕様漏れというのは自分自身がよくやってることで、開発担当には迷惑かけていたりするわけだけど、そういうのって結構、ゴメン、というか。だから完璧な仕様書や指示なんて、僕自身が無理だわ、と。

元々やることが決まっているプロジェクトであれば精度は高いのだけど、日々打ち合わせをしながら、ビジネスの事情がどんどん変わってくような状況だと、どうしても伝達漏れとか発生するよね。まして他社であれば余計に。メールで送った送らない、見てないとか、そんなのも含めて。

あとは、どこまで仕様漏れのような不備に対してプライオリティをつけて、次のタスクに回すとか回さないでゴリ押しせざるを得ないところを切り分けるとか、そのあたりのさじ加減だったり。ただ結局、社内で開発している分には自分達のビジネスのプライオリティやスケジュールの問題だけだから、決してそれが故に休日出勤してください、なんてケースは希なわけで。(さすがにそんなミスはしない)

と、なんにも答えはないのだけど。そんな言うほど簡単じゃなくてゴメン、というあたりかなぁ。

どうでも良いけど、はてなダイヤリーの緑の動物テンプレを見ると、もはや消毒の人しか思い浮かばないっす。

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