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May 30, 2008

まず、この話題の話。

「10年は泥のように働け」「無理です」――今年も学生と経営者が討論 - @IT

大きな企業とはなんぞや?ってことを考えて欲しいんだよなぁ。

大きな企業ってのは、儲かってる企業だよね。
儲かってる企業ってのは、「儲ける仕組み」ができてる企業だよね。

儲ける仕組みができてるってことは、ある程度は、仕事が定型化してるってことだ。定型という言葉が乱暴なら「安定して利益を出すためのフレームワーク」ができてる企業、でも良い。

いわゆるプロジェクトのあり方がそのフレームワークで、プロマネとは現場の長ということになるだろう。それこそ、みんなが嫌がるプログラマー→SE→リーダー→プロマネへの道なんてのも、重要なフレームワークの担い手の成長パスってことだ。(加えて言うと、だから年功序列も可能で、キャリアが浅くても決して低くない給料が出せる。利益は相応に配分されるからね。)

ということは、0から1を産むことができる優秀なエンジニアじゃなくてもできるようになっている仕事の方が圧倒的に多いわけですよ。ていうか、そうじゃないと儲からないし、確実性がコミットできない仕事は大企業がやるにはリスクが高すぎる。

だからこそ、

NEC元社長の西垣氏 「数として欲しいのは,金融システムなど企業の大型システムに従事する人間。こういった領域では,個人の能力よりは業務ノウハウが重要。プログラマとして優秀であっても,業務を理解しないと,よいシステムができない。技術だけを評価して処遇することは企業としては難しい」

って話になるんだよね。「数として欲しいのは」を読み飛ばしちゃいけない。

できる奴は、そういう力を発揮できる会社に行った方が良いってのは、良い意味でも悪い意味でも現実であり、企業のトップをから外れてるから言える本音だよね。

残りの99%以上の人たちに、先輩諸氏が構築した安定したフレームワークで力を発揮してもらうのは、企業の維持繁栄のために必要で大事だと思う。

そこで何かを変えたければ偉くなれば良い。それを恐れないこと。
(正しいことをしたければ偉くなれ。  by わくさん)

前にも書いたけど、googleだって全員がイノベーティブな仕事につけるわけじゃない。それが思ったよりできてないからこそ、あのgoogleだってfacebookへの転職が出たりするわけで。

参考:F's Garage:Googleを辞める理由とはの記事

ただ、もしかしたら、その利益を出す構造がボトムの方から崩れそうになっているのかもしれない。

それがインターネットによる反乱なのかもしれない。今時は小学生でさえ、プログラマーは大変そうだからやめた方がいいですか?と聞いてくる時代だ。インターネットにもっともセンシティブな開発者層から反発が出てくるのは自然なことなのかもしれない。

もし若い人で、自分に自信があって、周りの制約なく自分の力を発揮したいなら、一番簡単なのは人数が少ない会社に入ったり、自分で立ち上げることだと思うけどなぁ。

インターネットのおかげで、大企業が抱え込んでいた情報よりもオープンさに身を投じた方が幅が広くなる分野もある時代なんだし。

で、これ関連で話が変わるのですが、こちらのエントリのコメントを見て気になったこと。

10年は泥のように働け - 池田信夫 blog

大抵の会社の求人年齢は、35歳までです。 この年齢以降で新しい事を覚えるのは、難しいです。 40歳を越えたら、アイデアも湧かなくなるのではないのではないでしょうか。

僕、今年で35歳なんですね。

27歳でネット業界に転職して、基本的にはそこで意識が止まっています。何せ後発ですし、ソフトウエアが専門ではなかったので、いつまでもアウエイのチャレンジャーのまま。やりたいことはいくらでもある。

年だけ無駄に取ってしまった感はあって、最近マズイなと思ったのは、自分が年を取ることよりも、周りに自分より年が若い人が増えたことだと思うんです。


何故、企業の採用が35歳にラインがあるのか?

まぁいろいろ要因はあると思いますが、その一つに、上司よりも部下が年上になることを避けるためってのはあるのではないでしょうか?

そういえば前の会社で一緒だった人が、派遣で手伝ってもらう人は、自分より年上は嫌だと言ってる人がいました。なんのこっちゃと思いましたが、自分の思ったことを年上だと言えないらしいのです。

これはマズイな、と。

例えば、上司や発注主が自分よりも遙かに年齢が低いとしたら、仕事を依頼することに躊躇するのかもしれない。

そういう意味で、自分より若い人が増えていくのはマズイのかもしれない、と今更思った次第です。


でも、僕自身が年を取った感ってのは薄くて、そもそも昔と違うのは、インターネットという情報発信手段があることだと思っています。年齢も国境も越えて、自分の何かを発信できる。ここでフレッシュな刺激を与えることも得ることもできます。

なので、僕はインターネットに繋がっていける限り、多分一生、勉強し続けるでしょう。

また、35歳定年説が、

「自分が発展することを放棄した」
「放棄せざるを得ない状況になった」
「放棄しても安泰な生活が待っている」

のがきっかけだとしたら、それは多分、僕には無縁だと思っていて、そういう意味でのオッサンには一生ならないようにしたいと思っています。

しかし、周りの見方や評価が、オッサンは使えないと思われてしまったら意味がないと思うんですね。

一つは、よく学生時代のアルバイト先で、なんだかもっさいオッサンだなぁと思う人と、キビキビしてるオッサンの2種類がいて、よく前者と若い人は折り合いが取れなかったりすることがあります。自分が学生時代を思い出すとそんな人の1人や2人は思い浮かぶのではないでしょうか?!

今でも、お店やコンビニに行っても、きっとこの人は、ちょっと前は普通のサラリーマンで、夕方5時半からちょっと一杯って生活してたのかなーと思ってしまう人がいます。

とりあえずそういう風になったらいかんなーとは思っています。

いつコンビニバイトに行くことになっても受け入れてもらえる何か、みたいな。
体力ではダメなので、キャラクターとかそういうのでカバーします(w

で、もう一つ思っていることは、冒頭の話で反発している20代は尊重するべきだなぁと。

とくに20代でごぼう抜きしてる人はどんどん行くべき。

年功序列概念を壊す20代が出てくれば出てくるほど、全体として年齢は無関係になってくるのではないでしょうか。

実際、若い人が多いネット系の会社って年上のことを気にしないような気がします。何故かというと、経験者が自分より年上の方が多かったりするのと、そもそもが人材不足なので、「できる人」の定義に年齢なんて関係ないからです。

むしろ冒頭のリンクにあった、10年とりあえず頑張れって言ってる会社ほど、年齢による不利が出てきます。基本的にプロパーで、独自の世界観の中で積み上げた履歴の方が重視されるからです。

若い世代を応援し、既存の序列を壊すことは早く年を取っていく人にも有利だということです。年上序列による給料は上がらなくなってしまうかもしれませんけど、逆に実力で高い給料をもらう人が目の前にいたら、そりゃしょうがないって思うと思いますしね。

決して自分は「プログラマー」ではないのだけど、一生コード書くなどして何かの技術実現に貢献して、しかもそれで生活していけちゃったりしたら、それが一番の理想の世界だなぁ。

逆に言うと、それこそ老後になったりした時も想像して、自分が年を取っていく唯一の不安は、インターネットと繋がることが外部要因や経済条件によって阻害されること、ただそれだけです。あとは健康であること、かな。

とりあえず、「ネットがあれば何でもできる」んじゃないかなぁ。

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