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March 03, 2007

いわゆる非コミュと呼ばれる人間関係レベルのコミュニケーションがエンジニアのコア要件だとは思わない。

PMとかSEとか、お客様との間で、仲良しレベルも知識レベルにてんで差がある場合は、その差を埋めるためのコミュニケーションスキルや、情報を翻訳して伝えるスキルってのがあると思うが、内勤で開発をやる場合のエンジニアでスキルのあるなしに関わらず、ここだけは意識して欲しいのが一点あって、

よく、こういう会話ってないだろうか?

営業君:「ちょっと教えて欲しいんだけど、これをこういう風に実現したいんだけど何か良い方法ないかなぁ?」

エンジニア君:「そうですね。いろいろやり方があります」
 ・ 
 ・
 ・
以上。

本当に聞きたいのは、「最良と思われる、”あなた”の一つのオススメ」なのだが、エンジニア君は、そこに対する可能性がいろいろあると、一つだけの答えを提示することはしない。

正式タスクに落ちて時間をかければそりゃ適切な提案はできるのかもしれないが、今欲しいのはアイディアレベルでの実現可能性の確保だろう。ここがうまくできないと、鶏と卵の話と同じだ。

完璧主義が故に、これだけの話じゃ決まらないよバーカって思ってるのかもしれないし、そのまま決まってしまって失敗したら?と、選択責任を負うのが怖いので言えないのかもしれない。

こういうのができないと相手からは、

・提案力、応用力がない。
・柔軟性がない
・決断力がない

のどれかの評価を受けることになると思う。

これでは知識を持つ者と持たざる者の間に、深い谷間ができてしまって、肝心の解決法が得られずコミュニケーションが成立していない。

聞く方に質問力があれば、一つ一つ話をほぐしていくことも可能だが、残念ながらエンジニア君は、その糸口を何も提示していない。

ここでエンジニア君に必要なのは、必ずしも最良ではないのかもしれないけど、今の段階で一番スコアが高そうな一つの解決法をオススメしておくことだ。多くとも3つ以内で。

現状の実現性がよくわからないのであれば、もうちょっと何かわかったら絞れるんだけど、という言葉で、一応、手伝いに対するコミットメントを表明しておき、何かの案を提示しておくと良い。

内容を精査せず自分が一番好きな解決法を薦められるのは困るが、可能性がありすぎるから、と何も提示できないのも同じぐらい困る。

それではエンジニア君に質問をする意味がない。(ここ重要)

なお、こういうコミュニケーションは、知識が少ない人の方が強い。

何でもMovableTypeとか、何でもFlashとか、何でもColdFusionとか、そういう人を沢山見てきたが、結果的にうまくいけば何も問題はない。それが最適でないかもしれないが、頑張って実現すればそれはそれでアリだ。何より、こういう人は一つの技術にコミットしているので迷いがないという強さもある。

結果的に仕事面では、こういう人の方が評価が高くなる。

しかし、いずれにせよ知識があることが期待されるからこそ質問されたりするわけなので、そこで知識が邪魔して、客観性を追求しすぎたり、可能性を広く考えすぎるよりは、あなたの一つの決断を提示してみてはいかがだろうか。

別に間違っても誰も文句言わないし、あなたにスキルがあるなら、そこにあなたの個性を注入するのは全く悪いことではない。
また、「ごめんなさい」のコストは0円なのと、いずれにせよ決断は上司の仕事なのでそういうのは気にしない。(きっと気になるだろうから)

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