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January 04, 2009

以前、「F's Garage:Web理論」というエントリーで、Web関係者はパチプロ経験がある人が多いという話を書いた。

ここで言いたかったことは、インターネットはあらゆることを確率で考えるべきということであり、ネットにおいては全てのことで、0%はあっても、100%の成果を上げるということはまず存在しない。

例えばバナー広告は、あなたのようなバナー広告無視機能を有する優秀な人は決してバナーをクリックしないかもしれないが、そうでない人もいる。スパムメールやトラックバックスパムは、いくばくかの割合でモノを購入したり有料サイトを契約する人がいるから、母数を増やすために送られる。あらゆるくだらないことも、ネットで何かを行うコストが下がったが故に、できるようになったということが沢山存在していて、そこを無視して、所詮、世界の何十億分の一にすぎない「自分」の好き嫌いや主観だけで物事を判断してはいけないことが沢山ある。(だからこそ、やってみないとわからないことがある。)

マイミク疲れという言葉がある。

この言葉にはいろんな意味が内包されていると思うが、結構ありがちなのが、

「自分はこんなに沢山マイミクがいるのに、日記をみてくれる人は1/10ぐらいで寂しい」
「あの人の日記にはレスがつくが、自分には全然レスがつかなくて寂しい」

ということがある。(マイミク疲れでよく言われる「他人にレスしなくちゃいけないと思ってる症候群」は、これの裏返しにあるんじゃないかと思ってる。)

どうも話を聞いていると、こういう人は日記のレスの数でマイミクの序列を決めたがる悪い癖があるようだ。
(はてブ数の大小でblogの善し悪しを捉えるってのと同じか。)

これ自体が、「あの人」と「自分」が、ほぼ同一の画面デザインで構成される平等の位置関係に存在するように見えるが故に、コンプレックス感を抱くからってのがあると思うが、その実、全然平等ではない。

ここでは日記が読まれ、レスがつく要素を上げてみる。

まず単純な確率論。

1.マイミク数

ある2人が同じ内容の日記を書いた場合、全員に日記が読まれたとして、レスが付く確率が1%だとしたら、マイミクが100人いたら、必ず1人はレスがつくわけだが、マイミクが30人であれば3回日記を書いても一度もレスがつかない可能性が高い。

いろんな都合でmixiにアクセスするマイミクがいる以上、マイミクの数は多ければ多いに越したことはない。


2.日記の数

一ヶ月に一回しか日記を書かないよりも、毎日日記を書く人の方が、レスの数は増える。

これも一回の日記あたりにコメントがつく確率が一定数あったとしたら、日記の数を増やした方がコメントの総数は増える。

それだけで「コメントが多そうな人」に見えるもんだ。


まず、この時点で間違っている人がいて、よくあるのが「自分は100人以上マイミクを増やさない主義」とか言っておきながら、他人の日記のレスの数を気にするのは理にかなっていない。

こういう人は、自分がバットを振ったら必ずホームランが打てるはずと信じている人だ。もしくは、ただの言い訳。

前者なら、もっと自分を知る必要がある。もし打率が10割ならブログを書けばアルファブロガー決定かもしれない。別にアルファブロガーにならなくても、adsenseやアフィリエイトでお金が稼げる世の中だ。mixiなんぞのクローズドな世界に依存する必要はなく、インターネットという大海原に打って出るべき。

ただ、マイミクの数を増やすとか、日記の数を増やすなんてのは、その気になれば誰でもできることだ。レスを増やしたければ意識するべき。逆にマイミクの数を増やしたくないなら、レスの数は諦めることだ。ここまでは数字で理解できることだから、無駄に疲れない。


さて、次に進む。

ー・ー

次も誰でもできること。


3.mixiに見合った日記の露出頻度

mixiの誘導で一番有利なのは、各ユーザーがログインしたところにある「日記更新情報」だ。

次に、メールで送られる更新情報と、マイミク日記一覧か。
場合によっては、他人の足あとこそが誘導動線だという人もいるだろう。

mixiニュースに関連して日記を書くというのもあるだろう。

ただ、いずれにせよ、何かに興味がある人が、興味のあるタイミングで見たときに、絶妙な位置に日記の露出が存在したら、見てもらったりレスが付く可能性が高い。

話題の選定は重要。相手が興味のない話題を一生懸命書いてもレスがつくことは少ないだろう。

朝10時手前、昼休みや夕方など、PCや携帯でmixiを見やすい時間帯に書く日記は見られる確率も上がるだろう。そうすればレスがつく可能性は高くなる。


4.マイミクの質

質というのはマイミクが自分のリアル友達か否などということではない。マイミクのmixiへのロイヤリティや、ネット利用頻度、情報処理能力に依存する。

「相手」のmixiポータルページを意識してあげるべき。

あなたのマイミクのマイミク数が数人しかいなくて、ログイン頻度が高ければ、あなたの日記を見てもらえる可能性は高いし、レスをつけてくれる可能性も高い。

そうではなくマイミクが多い人であれば、1人当たりのマイミクにかけられるリソースは少なくなってしかるべき。mixiの画面上の問題もある。マイミク一覧に表示される位置が下がったり、2ページ目以降に埋もれてしまえば見られることすら少なくなるだろう。

以前は、1人のマイミク日記は何回書いても新着に一つしか表示されなかったが、今は複数回表示されるようになった。ということは、マイミクのマイミクが日記を沢山書く人たちであればスルーされる可能性も高いということだ。

まして4桁以下や1万番台のアカウントIDの人たちは、既にmixiに飽きている人(非アクティブユーザー)も多く、であれば、mixiにかける時間も少なくなっていくことも十分ありうる。

あなたのマイミク一覧で、今もmixiにアクセスしているか否かは重要な要素と言える。極端なことを言えば、実はアクティブユーザーがほとんどいなくて、実質的にマイミク0人と変わらなかったら日記を書いてもレスがつく余地がない。(それは「その日記が他人の日記で流される間」でも言えること。)

mixiが初期のイケイケのころはこういうことを考える必要はなかったが、特にmixi黎明期からmixiをやってるネット系の人たちには、こういうことは当てはまりやすいのではないか。


ー・ー


さて、ここから先は、残念ながらあなたの日記の書き方や日頃の活動に起因することだ。

マイミク疲れを標榜する人は、ここまでで既に終わってる可能性が高いと思うんだけど、それに気がつかず、ここから書くことばかりにコンプレックスを抱いていて「mixi疲れ」になってしまうんじゃないかと思うので、ここから先はオマケ程度に読んでおいて欲しい。


5.あなたの文章力

マイミク疲れをする人の特徴の一つとして、「レスをつけてもらいたいがために書く文章」というのがあるそうだ。レスを期待して書くが故に、レスがつかないことに悩むという構図らしい。

人にレスをつけてもらう努力は必要だ。これは本当。文章の書き方や、てにをは、絵文字の使い方など世代や相手によって使い分けるべき。

それに人に共感を持ってもらい、キーボードを叩かせてsubmitボタンを押すコストってのは結構高い。

あなたのレスを期待する文章は果たしてレスしたい文章なのだろうか?
そもそもそういう文章でレスをもらうのは相当センスがいると思う。

商業的価値にも近い、狙った文章を書けるほどの文章力はありますか?あるならライターや小説家になったら良いんじゃないでしょうか。

文章で人の心をコントロールできたら、お金もらえそう。


6.長文は読まれない。

mixiって長文読みやすいデザインじゃないし。相手が携帯だったら、そこまでスクロールする前に戻るボタンを押される。


7.共感マーケティング

あなたに共感している人であれば、レスが付く可能性も高い。

共感というのは納得や論破とは違うことを意識すべき。
水の流れの高低差が激しければ逆には流れない。

反論やツッコミ、好き、嫌いも共感である。
教科書のように完成度の高い文章や、隙のない文章はむしろレスが付かない、ということを知ると良い。


8.リアル友達であればレスがつく可能性が高い。

しかし、3.と4.で挙げた項目は、あなたの友達か否かの前に前提条件になることを忘れないこと。


9.冠婚葬祭はレスがつく可能性が高い。

そりゃそうだよね。余談ですが、カメラ屋さんの写真需要ってのもほとんどが結婚式と子供が生まれた時らしいです。


10.give and give and give .... がレスを呼ぶ。

例えば他人の日記にちゃんとレスをつけるとか、反応するとか。
自分の日記へのレスは全員にちゃんとレスするとか。

もちろん仲良くなるって意味。支配するとかgive and takeとかは間違っても考えちゃダメ。

もちろんそこでも共感を得ること、空気が読めてない一方的なgiveは逆効果だ。

一見、take and takeで共感を得ている人もいる。そういう人は、多分、他のどこかで大きなgiveをしている。


11.レスがレスを呼ぶ

もし戦略的に行くならサクラもありだよね。


12.共通の話題や経験はレスを呼ぶ。

ゴルフ仲間とか、麻雀仲間とか、同じ学校卒とか、そういうの大事だよなぁ・・・・。

ー・ー

最後に、

僕は、ここで挙げたことを実践するのが苦手である。
人に提案できても自分ではできない罠。

何故かというとblogやmixiでは自分がやりたいようにしかやってないから。
仕事なら、ここに書いたことを心がけて頑張ります。

しかし、世の中にはこういうことを素でやってる人が結構いて、そういう人がネットやmixiでも支持を得ているというのはあると思う。どういう素であるかというと、結局のところ「マメな人」だったりしますね。年賀状を沢山やりとりしてる人とかね。


また、ここでは「マイミク」と書いたが、別にマイミクに限らずインターネット全般で当てはまることだったりします。

よくあるケースで、ネットショップを始めたネットショップ初心者の人が、ショップさえ開けばお客さんが来てモノが売れると思っていて、3ヶ月で結果が出ずに辞めていってしまったり。

そこは残念ながら、あなたの駅前の商店街じゃなくて、電話帳ぐらいにしか連絡先が載ってない山奥の一軒家だったりして...とか思うわけですが、そういう人たちが、インターネットを確率論で捉え始める前に辞めていってしまうのは勿体ないと思っています。結局、ショッピングモールの検索結果からの誘導や、メルマガやバナー広告やadsenseの使い方も確率論であることを把握しないと有効に広告を生かせませんしね。

ショップのPVに対して商品が売れる確率が0.3%だったとしたら一日300PVでは一個もモノが売れない可能性が高いわけです。1000PVまでPVを上げれば毎日3個ぐらい売れるかもしれません。商品数が限られているのであれば、ゼロから始めたショップを毎日1,000PVまで上げるのは努力が必要です。広告宣伝費を一切使わず3ヶ月で結果が出すのは、商品選定が優れている、相当センスのある、もしくはマメな人です。(ECは商品選定が一番大事だけど、個人の人とかだと売りたいモノありきだったりするので、センスかマメな人ってのが重要なパラメーターであることは間違いない。)

また大手に依存する・・・例えば、楽天に出せば売れる、とかも確率論に基づく競争の世界に飛び込むわけですね。楽天はきっとECコンサルタントや楽天大学がそんな甘くはないですよーということを学ぶんでしょうけど、楽天は楽天という世界の中でまた、上記の「自分のマイミクの日記にはレスがついて、自分にはレスが付かない(=モノが売れない)」というのと同じ競争があるわけです。

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