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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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December 15, 2012

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ブラウザを見た時に、こんな平面の画面で何が良いんだろうと思ったことが多分ある。Windowsのアプリケーションは、ボタンをクリックすればダイアログ画面が立ち上がって設定ができ、設定を変えれば元の画面に即反映される。文字通りアプリケーションとして複雑な構造を担っている。

ブラウザも実際は、ハイパーリンクによる複雑な多層構造になっていて、建築のように複雑な構造を意識しなくてはならないのだが、これに気がつくのはある程度、そういうリテラシーを持った人であって、そうじゃなければInformation Architectureが語られる必要もなく、情報構造化はもっと自然に行われていた筈だ(そして、Webはもっと普及していなかっただろう!)

つまり、ブラウザが平面の板のように見えて、文字や写真を配置する構造に見えるのは、それそものが簡単そうに見えて普及する理由だったと思う。

ただし、このシンプルでステートレスな構造は、PVによる評価という序列を生み出した。PVは、うっかりクリックしようが、botがクリックしようが、そのページを見て人生が変わるほど恩恵を受けようが、すべて「1PV」だ。

そして、その「1PV」の集合体が価値になる世界

それがシンプルだったが故にビッグなビジネスが出来たのは間違いないが、「1PVの重み」は無視されるがために、Web全体の価値を規定してしまったように思える。

もちろんWebは自由なので、クリックされてPVさえ伸びればハッピーという行動論理もあれば、質を重視した渾身の1ページのどっちも作ることができる。そして、深いコミュニケーションも「受け手側に高い関心やスキル」があれば実現することができる。

しかし、二つ問題があって、一つは、これはビジネスのラインに乗っていないので、現状、深いコミュニケーションを推奨するWebサービスは存在しないこと。むしろ誰もがbuzzを生み出す神になりたいと思っているので、そんなことよりも平面的なPVをとにかく集めるサービスにしたいと思っている。

もう一つは、そういうサービスが、ユーザーの可処分時間を埋めてしまうことで、深堀したコミュニケーションに到達する時間が得られないことだ。

多くの人にとっては、限られた「自分の専門性」の範囲で深掘りすることはできるが、Webが志向していた(と僕が信じている)、「世界中の人がより賢くなる」ということは難しい方向に引っ張られる。それは一つ目のビジネスのラインが、そうではなく、どんな方法でもPVを稼げば良いというインセンティブの元で誘導を行うので、まんまとその手に引っかかった人が、可処分時間を消費してしまうからだ。

スマホアプリは、冒頭で書いたアプリケーションなのだが、スマホのアプリケーションは小さなパソコンとして「使いにくいコンピュータ」を補完する役割も大きいので、局所的に賢者になりうるという意味で、便利にはなっているが、人生を通じて賢くなるという文脈ではないし、モバイルアプリマーケットという素晴らしいビジネスが成功しているが故に、Webのビジネス構造がそのままスマートフォンにも導入されているので、この理屈は全く変わらない。

1PVの価値が「閲覧数」ではなく、違う序列の積み上げで評価されたらまた違う方向にいく筈だ。昔は、はてなブックマークのアルファブックマーカーなどは特定言論領域においては惜しいところをついていたと思うが、はてな社自体も数を集めるビジネスで大きくしていかなきゃいけないわけで、はてブ自体のビジネス価値向上と共に、こういう部分はあまり伸びているとは言いがたい。(もちろん、そういうのを志向していなかったとは思わない。今後のリニューアルはどうだろう。)

それ以外は、基本的に数を集めることを最優先にしたものが多い。それは広告がPV x CTRで収入が決まるので、ビジネスとしては正しい方向だ。

全然違う方向だと、Evernoteが挙げられるだろうか。そもそもクローズにして自分の大事なものを保存しようというツールだ。これは本人は賢くなる方向にいくだろうが、共有は別のアウトプットに委ねられる。それはそれで良いと思う。ただし、他の手段がそういう情報をうまく取り上げることができないので、やっぱり当人の注目される文章力に依存するのは仕方ない。

Facebookも情報のマイニングを自分に近しい友人に限ったのは一つの解だろう。と同時に、結局のところ、人が得られる情報は、自分の生まれ育った環境に依存してしまうのだろうか、と思う部分もある。Facebookは、ハーバード出身の人たちがハーバードのユーザーに向けて作ったサービスだから、これで良いんだと思うし、それ以外の何億人たちには、僕らが既に経験した、いわゆる初期のmixiのような地元のSNSとして、満足しやすいからこそ流行ったんだと思う。


別にオチも答えもないし、PVを集めようともしてないコンテンツがこちらになります。


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