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Webを中心とした、ビジネス&テクノロジーに関する思いつき
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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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October 15, 2006

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ものつくりの精神…なんていっても偉そうなことを思っているわけじゃない。

ものつくりってのは、人が手で行う作業であり、その結果、素晴らしい機能や素晴らしいデザイン、素晴らしいブランドが生まれる。

また、その過程で自分達のプライドにおいて、少しでも人と違うことを生み出そう、とする。

ものの進化は連続的だから、確かに必ず何かを参考にするわけだが、目の前にある技術やUIを参考にするのであれば、そこに必ず一つ提案を入れなくてはダメだ。そこにあなたのオリジナリティが組み込まれ、明日の進歩を生み出す。提案なきプロダクトに価値はないし、誰かのブランドを利用するだけのプロダクトというのは、所詮、卑しいものに過ぎない。

ビジネスプランニングなんてものは結局のところ、如何に良いものを作って、使ってもらって、誰かをどう幸せにするか?というものの仕組みづくりに過ぎないのであって、一番大事な、「人の気持ち」を踏みにじったビジネスなんてのは、最終的には失敗する…と僕は強く信じている。

思い起こすと、僕はこういう考え方のベースをいろんな人に教わったような気がする。時には怒られながら。

なのでそんなところを書いてみたいと思った。

今危惧しているのは、Webに携わる人のどこかのレイヤーでは、デザインやUIなどインスパイヤすればいいじゃん、とか、まったく同じ動作をするものでもプログラムさえ一から書いてれば問題ないとか、インターネットの向こうに存在する作り手の気持ちを踏みにじっても問題ない、と平気で思っている人達がいるんじゃないかというのを感じている。

WebのアウトプットとなるHTMLやJavaScriptは、所詮は文字の集合体であるが、そこは人の気持ちや苦労のアウトプットだ。

もし、たかがHTML、と思っているのであれば、それは結局、自分が今やろうとしているアウトプットを卑しいものとして考えている現れだ。そんなことで人が幸せにできるとは思えない。結局は、そのコード一つ一つが、人を興奮させ、幸せにしているということに気がつかなくてはいけない。

インターネットは、人と人とがコミュニケーションする距離が圧倒的に短くなったというところに価値がある。さらにWebとは、どんな素晴らしいサーバサイドのプログラムを作っても、結局は、人をどうやって、HTMLを通じて幸せにしていくか?というところに尽きる。

こんな大事なところで、平気で誰かの気持ちを踏みにじることを是とする人に、人を幸せにできるのだろうか。

今のいろんな社会の仕組みが、そんな精神的なところとは無関係に動いているともし考えるなら、短期的には人を騙せるかもしれないという意味で、どうかわからないが、中長期的には間違いである。

最近、オンラインショップが何故、ビジュアルデザイン的には必ずしも素晴らしいとは思えないデザインにも関わらず売れているのか?というのを、割と真剣に考えていた。

もちろん集客、値段や商品性というのは重要だが、そこは一旦、無視した上で、ビジュアルデザイン、情報デザインの観点からだけ考えてみた。

当たり前の結論にたどり着いたところとして、如何に「人の気持ちがそこに表現されている」かと考えるべきなのではないだろうか。売り手の気持ちが、HTMLを通じて顧客に伝わりシンクロするからこそ物が売れるんじゃないだろうか。

ビジュアルデザインとは、人の気持ちを伝える手段である。素晴らしいWebデザインを作るということも、デザインはそこそこでもテキストライティングで頑張ることも、人とコミュニケーションする一つの手段であって、それぞれは表現の方向性が違うだけなのだ。

HTMLという限られたコミュニケーションの手段を、誰かのオリジナリティを表面的に真似して作ったところで、人の心が相手に伝わるとは思えない。

デザインは、実現しようとするプロダクトやWebサイトの方向性と不可分である。つまり、ブランディングそのものである。

ブランディングを軽視して、それはビジネスと言えるのだろうか。

どんなデザインでも良いから、自分達の気持ちを本当に伝えようとするHTMLを作るべきだ。そこにビジュアルデザインそのものの完成度は関係ない。

もし表面的に自分達をよく見せようとしたとするなら、その気持ちは、結局相手に見抜かれる。何故なら現時点で既にコミュニケーションデザインが間違っているから。

そのデザインはあなたのテキストを入力するために作られたものではない。

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