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January 09, 2004

官僚も人の子[会社活動]

たまたまCafeglobeのサイトを見たらこんな面白い記事のバックナンバーを見つけた。

田中・鈴木・野上「三方一両損」、
「鈴木発言があったかどうか」なんてどうでもいい、
田中・野上更迭事件の本当の問題は別のところにある!

一番、興味を持ったのは、官僚が鈴木宗男の意見に従っていった構図。

> にも関わらず、なぜあれだけの影響力を持てたか? それは鈴木さんの方針が
>政府の話と違っても、過去の総理なり閣僚なりが「まぁ、党とよく調整してくれ
>(今回の小泉さんの姿勢もそういうところがあったと思います)」で済ませて
>きたからです。調整しろと言われれば、調整せざるを得ない。調整すれば
>妥協する場面も出てくる。結果として影響力は出てきます。

>今回、外務省が鈴木さんの指示に従ったのも、外務大臣に話したって、
>どうせ怒るだけで体を張って鈴木さんと話し合ってはくれないだろうと
>思ったからではないのでしょうか? 大臣に上げられない話を、頭越しに
>総理に上げるわけにもいきません。

ここは人間である部下が無関心になっていく構図そのものが描かれています。しかし、それに対する返事は、ほとんど批判ばかりで、そもそも話のレベルが低いという指摘でした。

最近読んでいた本の引用だが、人間関係において、あらゆる人がとりつづけたいと思うバランス。

・どんなやりとりにおいても「負けずに勝つ」こと。
・手元の状況をつねに「コントロールしつづけること」
・いかなる種類の「困惑を避ける」こと。
・終始「理性を保つ」こと。

うまく人を説得するためには、相手の四つのバランスをいかに維持させたまま話をしていくか?ということが必要だと書かれています。

逆に上のバランスを保てない要求に対しては、上記の行動ルールに基づき、恣意的に拒否したり、クールに受け入れるが、実は無関心を装って失敗を待つなどといった行動に走ってしまう。

鈴木宗男の恫喝的な要求は、まさに上のバランスなど尊重されない要求。世間一般で言う「声が大きい奴」だったんでしょう。

そして上記リンクの記事によると、トップである政治家で守ってくれる人は誰もいなかった。そりゃ無関心を装って、その場を逃げたくなるのは人間の根源的な心理といえます。

ところが、読者の意見では、そこは官僚なんだからちゃんとしろ!・・・・と。

例の本の言うことが、エンロンの破綻をはじめとするアメリカの大企業でも起こりうる、人間の根源的なものであるならば、どう考えても、学歴社会、日本でも避けがたいことでしょう。だから、みんなの批判意見は、あまりにも現実離れした要求のように見えてきました。

ハリソンフォードの映画よろしく、個人のヒーローに期待して、いないいないと騒ぐのは、とても簡単です。でも、実際は、組織は全体的な枠組みで動いています。特に、現代のような高度な社会においては、全体の枠組み、仕組みこそが重要で、それが変われば、いくらでも変わりうる。問題は、そういうところにあるんじゃないのかなぁと、すごく考えさせられるコンテンツでした。

高速道路の自然渋滞は、別に、誰もわざと止まっているわけでなく、微妙に坂だったりするところの小さな蓄積が、何十キロの渋滞を起こしてしまうように、ちょっとした構造上の問題が、いろんな問題になって現れるんだろうなと思うところです。それが、たまたま国の運営だったと。

官僚もまた人の子と考えれば、最初に示した4つのルールに従って生きているんだろうなぁってのが、まさに元官僚の方から聞けた意見ということで、とても貴重な文章だと思います。

ちなみに余談ですが、パソコン通信の経験で非匿名のBBSは、こういう「声の大きい奴」、とくにシスオペのような権力者が生き残っていくことにより、話の流れが固定化されていき(要は排他的になり)、そのBBSの寿命が終わるというサイクルを辿るという掲示板論を持っていました。別にBBSは捨てるの簡単ですから、有能な人があきれて去っていくか、無関心を装って違う派閥を作ったりするんですね。純粋にこれが国だったとして、命張ってムネオと戦えよってのは、権力構造のバランスとしてありえないでしょうね。組織を使って、こっちが葬られますから。

クーデターでも起こして、刀で切って捨てても、お咎めのない時代だったら切る人もいるんでしょうけど。純粋に考えれば、法治国家で権力のない人は、、自滅を待つのが一番賢い選択だと思います。

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