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January 21, 2012

昨日は、えふしん本の出版記念の講演として、家入さんと一緒に対談をしました。


(代官山の蔦屋に並んでた!)

家入さんは、僕の前の会社の社長であり、起業直後には取締役にもなっていただいてました。何より昨日の会場は、渋谷のPartygroundというシェアオフィスで、ここのオープン直後にはここにいたので、まさしく原点となる場所でした。

他のイベントで家入さんが登壇されるケースって、もしかしたら面白さ方面を求められているケースが多いんじゃないかと思いますが、僕と司会の技術評論社の馮さんでそこを引き出すのは難しいこともあってか、とても真面目な話ができました。

またペパボでの経験や普段の話を元にした話をベースに赤裸々にしゃべっていた所もあり、かなりおいしいイベントだったんじゃないかと思います。何より僕が、家入さんに相談してしまったりと、多分、一番僕が得したと思います。

イベントで話がされたエッセンスは、僕の本に書いてあることと大きくズレてないと思います。当然、考え方は家入さんにもペパボからにも影響されていますから。

個人的にすごく面白かったのは、家入さんが既にあるサービスや商品に後から参入して、ひっくり返すところに自信を持っていたところ。

本にも書きましたが、ロリポップも、既にレッドオーシャン状態だったレンタルサーバーの中で立ち位置をひっくり返したわけです。そこについての話ができたのはうれしかったなぁ。

ー・ー

さっき車でラジオを聞いていたら、auのCMで面白いことを言っていました。

世界で一番最初に電話を開発した人は、グラハムベルではなくアントニオ・メウッチという人で、病気の奥さんと自分の寝室とで話をするために作ったということらしいです。

とてもパーソナルなニーズで作ったものが、その後の発展に大きく寄与しました。

また後にアントニオ・メウッチから電話の基本特許を取得したグラハムベルも、聴覚障害者へのいわゆるアクセシビリティの取り組みから電話にたどり着いたとのことで、これもまた社会的にはニッチな問題を解決するためのテクノロジーだったとも考えられます。

自分たちも想像がつかないぐらいニッチでパーソナルな興味や必要性に基づく取り組みが、結果として、想像がつかないぐらい大きくなったというのが真相なのではないでしょうか?

最初は電話の必要性を理解できる「普通の人」「プロ(当時の主流であった電信会社)」はいなかったそうです。

昨日のイベントの質問にもあった「どうやったら新しいアイディアが思いつくか?」という疑問にはとても大事なポイントだと思います。

もちろん万人にスケールする問題解決を最初から目指す人もいますが、特に新しいネットサービスはスモールスタートからブランドを作って行くことが普通なので、こういう要素は見逃せません。何故大企業ではソフトウエアサービスが成功しないのか?という話にも繋がりそうな気がします。


ちなみに、電話の話は調べがいがあるようで、丁度同時期に電話を開発した人がいてどっちが先に開発したのか?という部分ではいろいろもめていたようです。つまり、テクノロジーの進化は、何かのムーブメントのアウトプットであり、本当の意味で「誰か一人だけが作った」というものは、あんまり無いのでしょう。だから流行をただのバズワードとして思考停止してはいけない、というのに繋がる話だと思いますし、先にやったもの勝ちという話にも繋がります。


今、この文章を書きながら家入さんのおっしゃっていたことを反芻してみて、凄く良いヒントをもらったような気がしました。今回の企画をしてくれた飯田さん(彼女も元ペパボで同じ部署で働いていました。今はフリーで企画やイベントのお手伝いをしてるそうです)、技術評論社、馮さん、僕の編集担当だった三橋さん、遅くまでつきあってくれた家入さん秘書の内山さん、ありがとうございました。

また、雪のリスクをイメージしながらも集まってくださった沢山の方々、ありがとうございました。立ち見までいたそうですね。沢山人がいたので、ちょっと狭かったかもしれませんが、アットホームに皆さんと質問を受けながら、一緒に話ができたのはよかったと思います。

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