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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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January 17, 2012

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なんどもこのブログで書いてしまっていて恐縮ですが、技術評論社さんから本を出したんですね。


これは池袋ジュンクの写真です。(元)埼玉県民としては池袋ジュンクに並ぶのはうれしいもんですね。

このブログもそうなんですが、僕が書いてる記事って、結構真面目で堅い文章になってしまって、結果プロの人の関心にしか引っかからない内容だったり。

もちろん間違いなくそういう内容を書いてる時もあるので仕方ないんですが、このブログの理想を言うと、ネットでおきているよしなしごとを平易に伝えたい、というのが理想でした。

ターゲットとしては、プロ中のプロではなく、「そういう人になりたいと思っている人」に向けて。

テイストとしては今ある現象を、自分の考え方で偉そうに述べるという芸風で今までやってきました。

決して沢山の人に読んでもらってるわけじゃないけど、一時期頑張ってた時は、そこそこテキストサイトに引用していただいたり、アジャイルメディアネットワークさんにお声をかけていただいたり。

今は「モバツイのえふしんさん」の方が認知が高くなっているし、それを利用して仕事をしていますが、元々は、F's Garageのえふしんさんだったわけです。

前職ペパボの創業者の家入さんや吉田副社長とは、このブログを通じて知ることになり、就職することになりました。

その後、モバツイを作って、起業した折には、モバツイを最大限に利用して今に至っています。

そういう意味では、ブログで転職して、ブログを使って考えていた事をベースに起業まで至って、仲間までできる立場になって、と、自分で言うのもなんですが、結構レアな人間で、ネットでのチャンスを小さいながらも生かしているのではないかと。

更にそもそもで言うと、えふしん家はいわゆるネット婚でありまして、当時はパソコン通信なるものを通じて知り合った関係です。いわゆる「コンピューターネットワーク」のお世話になり始めてもう20年を超えています。

インターネットが出てきたときには製造業の会社に技術者として就職していましたが、それは僕の就職先候補には、コンシューマー向けのネット企業はまだ見えていなかったからで、ネットビジネスの可能性が見えてきた時に、うわ、これは自分も何かしたい!と思って、デジハリに行って勉強して、Web業界にクラスチェンジしたわけです。

そういう経験の中から、何か伝えられるエッセンスってないものかと思って本を書くときには意識しました。逆に言うと、あまり専門的な内容ではないので、アレもコレも感になってしまっているようなのですが、なんていうのか、伝えたいのは、

「時代の変遷ってのは連続的に物事が進んでいて、変化には必ず因果関係があり、かつ、あまり本質は変わらない。」

本質が未だに変わってないから、高校や大学生の頃に経験したパソコン通信での出来事やそこで起きた人間関係が、「一般化したインターネット」においても適用されるわけです。

そんなことを本では書きたかったってのが正直なところです。

当然それだけではネタになりませんから、モバツイをキーに書くわけですが、ツイッターにハマったのは、そこにあったコミュニティ性が、パソコン通信の時にはあったのに、この10年のインターネットでは失われていた楽しさが見えたからに他なりません。

それにも関わらずツイッターを多くの人がそれなりに使ったということは、その本質は色あせてないわけですね。140文字だから、とか、携帯だからモバイルだから、というのは、使われる要素の一つであって、コミュニティの本質はそこではありません。

かつての技術や、今もってマイナーな技術やコミュニティの中から、「オタク性」や「技術的障壁」を取り除くと、多くの人に当てはまる要素というのは沢山あると思います。ソーシャルゲームも、かつてゲームセンターにあった匿名コミュニティのモバイル化だと思いません?

この本で書きたかったことは、僕は僕なりにネット歴20年の変遷について書きたかった本であり、かつその知見を元にWebサービスを作りたいと思っている人、運用していくにあたっての本と言う事になります。

そういう意味では、ターゲットは、

「ネットの世界には興味があるけどあまり詳しくない人」
「ネットサービスを作りたいと思っている人」

になるでしょうか。基本的にはビジネス本だと思っていて、ジュンク堂の棚の置き場は間違っていると思うわけですが、仕方がない。

こういう本を出させてくれた技術評論社さんには大変感謝であります。

おそらく、この本について宣伝エントリーみたいなことを書くのはこれを最後にするつもりです。もしかしたら、レビューしてくれた人の内容をまとめるかもしれません。あとは個別の記事の中で引用することがあるかもしれませんが、それは僕自身が書いたことの反芻だと思ってご容赦ください。

また、今週金曜日に家入さんと、渋谷のparty groundで出版記念のトークイベントをやります。
party groundは、僕が起業してすぐの頃にいたシェアオフィススペースでして、原点の一つでもあります。

お時間許すようであれば是非来てください!

申し込みはこちらから。
100万人から教わったウェブサービスの極意・出版記念トークイベント開催

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100万人から教わったウェブサービスの極意 ~「モバツイ」開発1268日の知恵と視点

第1章 僕の起動はウェブ2・0からだった
ウェブ業界も製造業と同じ道をたどってきた
知らず知らずのうちにプラットフォーマーの傘の中に
フロンティア精神から、ガチッとした構造の時代へ
多くの屍の中で成功するデザインパターンが生まれた
ウェブ2・0は瞬間風速のバズワードではない!
新たなサービスは?組み合わせ?と?仕組み?から生まれる
トップをめぐる争いは新たな舞台の上でずっと続く

第2章 ツイッターがメジャーになった理由の僕なりの分析
シンプルなようで意外と複雑なツイッター
リアルタイムのように見えて実は"非同期同期
"おっさんのモバゲー"になったのは大人にとって心地よかったから
有名人や芸能人とも相性がよかった
"ボケとツッコミ"の関係から、徐々に緊張が高まるように
半年で飽きると思われていたツイッター
再発見されたツイッターの強み、抱えている弱み
非公式リツイート?のドタバタで僕が考えたこと
大震災でツイッターが果たしたプラスとマイナスの役割
小さく小さく分断された世界の集合体
企業アカウントが”擬人化”されてファンを集めることも
ツイッターとマーケティングのハッピーなかたちを探して
ラベルに過ぎないハッシュタグにも人の感情がこもっている

第3章 主戦場のモバイルで、今思うこと
モバイルは”普通のユーザー”にとってのインターネットへの入口
大きく成功したのは”一般人”向けのケータイインターネット
ガラケービジネスはスマートフォンビジネスに置き換わる
猫も杓子もスマートフォンでは、携帯デバイスの本質を見失いませんか?
”今”の楽しさが求められるから、携帯と相性がよかった
イベントから吐き出されるものをシェアする役目
つながりにくさの中で生まれた発想
スマートフォンの甘く危険なニオイ
スマートフォンをめぐる争い 現場の見方は?
ブツ切れだったネット同士が融合していくと

第4章 モバツイの開発を通して僕が実感したソーシャル
やらない理由はいくらでもある中で、”やってみよう”と思えた
本当にうれしかった"ソーシャルデバッグ"の経験
爆発的にユーザー数が増える一方で寂しさもあった
成長したサービスには二通りのユーザーがいる
一定のサイズになればユーザーからの反発は必ず起きる
やるなら早いうちに?は本当のこと

第5章 一人で始めたサービスがここまで大きく育った理由
毎日使ってくれる一〇人をスタートの拠点に
レッドオーシャンに参入してはいけない?
お互い顔が見えている時期にやるべきこと
どんなウェブサービスにも当てはまる?笑顔と感動?
いつも頭に入れている仕様変更のときの心構え
手応えがほしい その気持ちから寄付を募る
僕がアマゾンEC2を選んだ理由
二つの賞の受賞は続けてきたことへのご褒美
なぜ一五〇万人のサービスに育ったのか、理由は三つしかない

第6章 どうする!? プラットフォームとの距離感
プラットフォームに乗ること、プラットフォームを作ること
集客動線に紐づくゆるい関係のプラットフォーム
携帯電話、スマートフォンの独自の利用シーンから成るプラットフォーム
SNSによる人間関係をベースにしたプラットフォーム
プラットフォームとしてはパワー不足が否めない
イノベーションを狙うニューカマー
どの針路をとるにしても最後はあなた次第

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