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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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January 28, 2008

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多様性ある社会をまとめるものってのはあるのだろうか?

もしやったとしても、その時点で、紅白歌合戦のような、かっこわるい予定調和のような世界になってしまうのではないだろうか。

個別のニーズにアプローチして成り立つなら、特定のターゲットのトップになるという戦略もある。本来、ニッチは弱者の戦略だと思っていたが、ニッチはニッチでもトップを取れば株価という形で成功するのが、今のインターネット。

僕も、インターネットの影響力は限定的だと思う。しかし、mixiを初めとするネットベンチャーは沢山の人から評価されている。ニコニコ動画という明らかにオタク向けのサービスも株価に反映されているだろう。

影響力が限定的なのに、収益性は得られている?だとしたら、影響力そのものの期待値が大きすぎるということであり、収益性を得られていて、評価される世界なら、そこで十分なのではないか?

テレビに対して過大評価されているかもしれない、というのは、期待に対して事業者が頑張るべきで、期待されている間になんとかしろって話なのかもしれない。

また同時に、人さえ集まっていれば、それでOKで、進化を止めてしまうというのもまたよくあること。人が集まれば集まるほど内的要因も外的要因でも変化が難しくなるというジレンマは見逃せない。Yahoo!やmixiのデザイン変更に対する拒否反応ってのもそんなところの一つ。

ー・ー

stakilog ? 技術者はフツーのブログを「アチラ」の世界扱いで


はてブやニコ動を中心とするネットとは違うところにも有用な情報があるんじゃないの?という話。

では、はてブやニコ動を中心とした世界とは何か?

そこを主体に、はてブコメントに書いた。
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禿同、ネットは広いので、ニコ動とgoogleの世界で成り立ってると思ったら大間違い。ただ、僕の目に入ってくるネットはエロとオタとガンダムと猫ばかり
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「あっち」と「こっち」だけじゃないんだろうなと思う。

最近、部分的に流行ってるキーワードで言うなら、さまざまな「クラスタ」が沢山存在してるんだと思う。

ネットの影響力の狭さってのも、なんとなくこういうところにもあるんじゃないのかなーとは思う。

更に言えば、僕が所属する会社の親会社の個人向けサービスは、不覚にも今の会社に入社するまでは名前も知らないサービスが多かった。それこそお名前だけ、ってハナシだ。世界は広いと思ったものだ。僕はそもそもネットサービスを知らないけどね。


昨年末の紅白歌合戦に、しょこたんとAKB48とリアディゾンが出る話が出た時に、和田アキ子が、AKB48なんて知らないってハナシをしていたが、AKB48にしても相応に人気があるからこそ、紅白がオタ層に向けたメッセージとして彼女らが採用されたんだろう。

そう考えると劇場を主体とした秋葉原戦略が当たったって事か。秋本康すごい。

単体で視聴率を50%も稼ぐように情報が集中するスーパースターの時代は終わって、もっと多様な形でのクラスタが存在するということで、そういうのを雑多に集める紅白歌合戦というものが気持ち悪いまとまり感になっているのも見逃せない。

中華と和風と洋風がまじったおせち料理のような感じ。


音楽CDは売れないというのに、カフェの音楽は人気で、フェスは満員、秋葉原の劇場も大人気。

僕が買うCDは街のレコード屋では探せないジャンルばかり。これもクラスタが違うということか。でも、そういう変化についていかないから、駅前にあった街のCD屋は潰れてしまった。CD屋がオリコンと演歌と子供向けで持つ時代は終わった。

子供は少子化、若者は多様化、演歌は市場が縮小となれば、そりゃ積極的に仕掛けていけないCD屋さんが売れなくなるのは当たり前。結局、CDが売れないってのはそういうものの積み重ねの結果なんじゃなかろうか。


カラメルでもレコード屋さんが結構人気なんだよね。というか、特定層向けのレコード屋でイケてるショップが沢山あって、カラメルでどんどん自慢していきたいと思ってる。

ー・ー

■AMNがブログラボを開設
「ブログラボ」を開設

先日あったAMNの新年会にて、本件の話を徳力さんに聞いたときに、僕がものすごくひっかかった言葉として、「各ブログサービスの会社が、新しい開発を止めているからなんとかしたい」みたいなことを言ってたと思う。


ふと思い出したのが、昨年末、以前いた会社の同僚、先輩と忘年会として集まったのだが、そこでブログでアフィリエイトができる、という話をした。

お金が儲かるというところの反応が大きかったので、後日、メールでアフィリエイトに関する情報を送ったのだが、多分、やるの無理。

概念が難しい。用語も難しい。何よりアフィリエイトという言葉が難しい。

アフィリエイトを丁寧に紹介してるサイトを見ても、あぁ難しいなぁって思った。

ゼロから説明したとしても、それはそれとして売れる情報を提供するのは無理だろう。インターネットのサイトにどういう経緯で人が訪れるのか?が意識できなければ、有用な情報を提供するのもなかなか難しいと思うし、何よりそれじゃ続かない。

そんなレベルでもブログサービスは改善できる何かがあると思う。ビジネス構築のレベルかもしれないのでかなりパワーはいるし、難しいかもしれないけど、インターネットにおいてテキストは偉大だからイノベーションの道は絶対ある。

というか、そういうのやってかなきゃ市場広がらないよね。それに、その時に僕が会った人たちがブログを開設できたら、これ、今のネットユーザーよりも市場大きいと思うんだけど、どうなんだろうかねぇ。

今後、ブログの市場規模が伸びない、という話が出ているとのこと。

僕はインターネットで市場予測を見て事業を考えるってのは、ものすごい違和感があるんだよなぁ。

何よりアフィリエイトは、お金が流れる仕組みができているので勿体ないんだよね。
(って、今気がついたけど、楽天ブログならわかりやすいのか。)

アフィリエイト業者じゃ、明らかにこの市場を広げる力はないし。市場規模が、入り口となるべきブログサービスの力で止まってしまってると考える方が妥当なんじゃないのかなぁ。

blogの場合、ゴミが増えすぎて収納量に限界を迎えてるってのまで考えたら、違う道を探すべきなのかもしれないけど、

そういうのはさておき、絶対に市場は「作っていくもの」だと思うんだよな。

そもそも、どこぞの賢い研究所の人がいくら考えても、予測は無理だと思うんだ。

だってスーツ着てない人が、ネットを作ってるんだから。所詮、生活の付加価値に過ぎないインターネットってのは、そんなに複雑な経済に連動していない。自動車産業や住宅産業だったら税制、政策、景気に左右されると思うけど、ネットってそこまで大きくなってないじゃないですか。だから、まだまだやれるし、やらなきゃいけない。

市場予測ができることは、今のままシステムが進化しない場合に、今後どうなるか?という予想でしかない。僕らは僕ら自身が、進化をして、予想を塗り替え続けるべき。

ま、漠然としすぎて、人に面と向かって言えることじゃないけどネ。


ところで僕は前の会社で、動画のCMSを売っていて、市場がないところでそれなりに頑張ったつもり。結果的にうまくいかなかったので別に誇れることではないけど、メンタリティとして市場を作っていかなきゃ始まらない、と言う意識は強い。

それに今やればもっと何かできると思う。あの時より見えてる世界も広くなったし、僕自身の世界も広がった。

何より今、河野さんや茂出木さんとかが勝負かけてるあたりに、ジャストミートできたであろうってのが悔しいんだよね。例えばパワポスライドと動画の同期が簡単にできます、とかそういうのを一緒にアレンジしていければ、もっといろんなことできると思うし。

こういうのこれからだよね。きっと。ライブ配信しながら、パワポスライドをネットで同期して流すシステムとか作ってたし、今ならもっとインタラクティブな生放送がやれると思う。

当時は、消去法的にIRと社内教育だけが残ったって感じだ。でも、すぐにクビがちょんぎれる映像になってしまうライブストリーミングのIRって、いかがなものか?と言う世界だった。

今はもっとクオリティが上がってる。Stickamは高品質だし、Ustreamでのジョブスのプレゼンは8000同時アクセス!どうやって実現してるのか知りたい。凄いことになってる。

何より日本人が動画を使って自己表現を始めた元年が去年だったんだと思う。
podcastもこれからだよ、きっと。うちもまたfu-f cafeを再開するつもり。

インフラができてから、人が何かに気がつくのは数ヶ月から数年かかるんだと思う。

Weblogだって、HTMLで情報発信することが簡単になっただけなんだけど、逆に言えば、HTMLで情報発信するという古くからの魅力をちゃんと運用できるようになったのが、ようやくWeblogというシステムがでてきてから、と言う考え方も可能。


何より、まだまだインターネットは、かなり個人レベルで何かを一つ作るだけで、がらっと世界が変わって、その後に、市場予測なるものがついてくる世界だと思うんだ。

AMNもまだまだこれからだと思うけど、ブログサービス各社がアクセルを踏めなくなってきたところを、是非とも出し抜く形で再活性化して欲しいと思います。


セカンドライフが、まだダメなのかなーって思ったのは、ユーザーのPCとか、システムが云々とかSimに入れる人数が云々じゃなくて、セカンドライフというインフラを利用して、その上で、沢山のユーザーの集客を行うサービスを構築するところが今のところ見えてないから。

って言いつつも、実は、よくわからないのだけど、Simに入れる人数が少なすぎて、毎日毎日困って仕方ないって言う場所はあるのだろうか。ネットで育ってるサービスってみんなそういう時期を乗り越えてきたものばかりだと思うので、そこから先に評価があるんだと思うのよね。

つまり、誰かが頑張って何かを作っていくことが一番大事。

僕は、そもそも無の世界であがいてきた人なので、「***は絶対的にダメ」とは絶対に言えない人。だから、頑張ってる人がいたら無条件に応援したいし、可能性に期待したい。

ー・ー

■作り手の多様性

ふと思ったんだけど、今の20代の人って、学校を卒業していきなりWebの世界に入ってくる人が多いと思うんですが、新卒を受け入れられる会社って、結構、分業が進んでる会社だと思うので(じゃないと新卒を受け入れる余裕がない)、ひょっとして、スキルの幅も専門的で限定的だったりする???

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Flash 屋さんは世間が思うほどデザイナではない
去年、仕事で Flash をやってる人の集まりに積極的に顔を出したのだけど、Flash の世界はデザイナ寄りではなくて、どちらかというとプログラマ寄りなんだということに驚いた。
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決して昔はみんなそうではなかったなんて言うつもりは更々ないけど、Flashこそまともな分業体制にしてしまうと完成度が低くなってしまうものはない、と思ってたので、上記のサイトにはてブコメントつけたんだけど、実は、ある種の危惧みたいなところの表明でした。

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もっと幅が広いと思う。多分、集まりの指向性がそういう人たちを読んでるんだと思う。それがFlashの可能性でもあり難しさ。 なおActionScriptは、もっとも幅の広い人が学びたいと考えている稀有な言語
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僕も前職ではFlash+サーバとかFlashが動的生成できたGeneratorを使った案件では、サーバサイド、AS部分と、デザイン部分は分業していたんだけど、「デザイン+Flashのモックアップ」を作るクリエイティブと、開発とで分業してた感じ。つまりビジュアルデザインとインタラクションデザインはクリエイティブの責任範囲。

モックアップと言っても、アクションスクリプトをかかないと最低限のムービークリップの制御はできないから、相応に制御されているわけです。

でも、クリエイティブの人が書くプログラムと、開発が書くプログラムは当然、目指すところが違うので、コードを全部書き換えてしまって、今、デジタルステージにいるN君によく怒られました。いやいや、設計思想は受けついでるんだよと言っても、実装がまるっきり変わってるとそうは見えないみたいで。

ただ、こういうのは会社の体制とかリソースの構成に大きく影響してるんでしょね。だからFlashは難しいし面白い。

前の会社では、クリエイティブなる立場の人間がインタラクションデザイン、ビジュアルデザインとFlashの制作(とActionScript)ができるから、そう言う連携ができた。

上記引用のnitoyonさんが出会った会社さんの場合は、PSDレベルで終わってしまう人と、その後を作る人で分かれてるってことなんだろうね。でも、インタラクションデザインは、後の人がやるんだよね?それってビジュアルデザインと不可分じゃないのかなと思うのだけど、そこは、クリエイティブディレクターみたいな人が面倒見ているのだろうか?という疑問が残る。

つまり、Flashの場合は、アニメーションをプログラムで制御するというややこしいことができちゃうというのが魅力なので、分業体制にしても、お互いの「ノリしろ」は必須だと思うのね。ただ、明確に役割が決められている会社だと、業務時間内でノリしろを作るのは結構難しいと思うので、その辺の現状が気になったりする。

まぁ、アクションスクリプトパネルしか使えなくて、しかも通信制御とデータ制御ぐらいしか書けない僕が言うことじゃないんですけどね。要はFlashではクリエイターの幅の広さが一番重要。イイようにFlashによるUIを作ってもらえば、あとは、ちゃんと責任を持ってシステム化しますよー、とかそんな役割をやってました。

ペパボに入ってからは、今のところFlashを使う必然性が低いってのもあるけど、Flashをいじる機会が極端に減りましたね。ゼロから作れる人じゃないと手を動かす人としては自分の地位を確立できないというか。なので僕の場合は、僕自身が担当してるサービスでFlashを使う企画を考え、お願いする場合にPM的にFlashの経験が生きるとかそんな感じ。肩書きがプロデューサーなんだから当たり前か。


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