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December 16, 2006

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「横レスすいません」

これはメーリングリストや掲示板で流れている話題に対して、話題の中心の人とは違う人が口を挟む時の言葉である。

僕はこの言葉が苦手だ。何故、共有のエリアに投げているのに「横レス」などとわざわざ言われなくてはいけないのかわからない。

publicな場に投げているのだから、誰が反応しても良いと思うのだが、多くの人はどうも違うらしい。

SNSの日記やコミュにおいてもそうだ。よくよく見ていると、最初に発言した「1さん」へのレスをするだけのスタイルである。つまり、「話題のオーナーである1さんと、レスをするそれ以外の人たち」、という1:nのコミュニケーションに終止している。

昨日、ある集まりの忘年会で、この話題が出てきた時に印象的だったフレーズがあって、

「**さんの日記のレスって、みんなが同じことを書いてるよね。」

このコミュニケーションにおいて特徴的なのは、「1さん」が投げるコンテキストから、新たに発展した話になることは非常に少ない、ということだ。

つまり、「1さん」が最初に投げた話題のパワーを逸脱することはない。
多分、書いた方も、レスは自分に対するレスとしてしか期待をしていない。

今行われている「話題の共有」とは、「誰でも見られることと、1さんにレスを返すことが可能である」ということだけに生かされている。

それは1さんに対する文通でしかなく、そこから N:Nのつながり同士でぐちゃぐちゃになっていき新しい世界を作る可能性があるという、「共有のメリット」が生かされていない。

いろんな人同士で話題を共有し、全然違う意見も出てきて、面白いことに共感した人同士が、新しい世界を作り上げる、とか、そういうブレスト的な発展が見込めないのだ。

これはインターネットでのコミュニケーションとして、ものすごく大きな特徴だと思った。

自分達の会議を考えてみると良い。わざわざ議題を定義して、議題の枠から外れないようにコントロールをするのが会議のコツと言われている。つまり本来、人と人とのコミュニケーションは、元の話題から逸脱し、いろんな枝を張っていき、違う話に発展していくのが自然なのに、インターネットでは何もしていないのに、「1さん」という議題から逸脱しようとはしないどころか、話題の対象者以外の人が発言を恐縮している。

どこの大企業の会議ですか?

コミュニケーションのモチベーションが高いんだか低いんだか、よくわからないが、人が自律的に何かを制する方向にいくというのが面白い。

コラボレーションという言葉が、複数人の力を合わせることでより大きな力を作って行くのであれば、インターネットコミュニケーションはコラボレーションではなく、「ただの情報交換」だ。それが故にmixi日記は「うなづき」の世界と評されるのであろう。

リアルな場に発想の場があって、そのアウトプットが日記やblogという形で「披露」される。その評価を、日記のレスやコメントで返す、という仕組み。ネットの上で何かを考えて行こうという考え方は今のインターネットにはそぐわない。

Movable Typeのトラックバックという機能を知ったときに、blogという「自分の城」同士での分散ネットワークのコラボレーションの仕組みとして多いに期待した。

ところがスパム用途以外に今ひとつブレイクしていないのは、相手の話題を元に、一つの話題を発展させていくという前提が、インターネットユーザーには、”そもそも存在しない”、ということなのではないだろうか。

そう考えれば、SNS発想のblogであるvoxにトラックバックの機能実装の優先順位が低いのもよくわかる。

blogが「自分発想の完成披露記者会見」でしかないなら、トラックバックにはコミュニケーションの暖かみが少ない。暖かみがないからこそ、スパムが横行する。そこがコラボレーションとしての空気が実現できていたら、今ほどスパムは呼び寄せていなかったのではないだろうか。

これはインターネットという広すぎる世界がそうさせていると考えるべきなのだろうか。

電子メールにせよ、HTTPにせよ、「話題の単位が画面遷移を伴ったページ単位」である、という、ぶつぎりのアーキテクチャがそうさせているのだろうか。つまり、コミュニケーションがとてもやりにくい環境で、「場の空気」の醸造などできないのだろうか。

最近のどこかの調査結果で、特に女性ほどSNSに知り合いとのコミュニケーション以上のものを求めていないという話があった。

確かにその気持ちはわかるし、とりわけmixiというインフラは、マイミクであれば知り合いとのつながりしか期待していないのは自分自身がそうなのだが、「友達の友達は友達」という概念をシステム化したSNSの日記という共有された空間においても、知り合いとしかコミュニケーションしないんだとしたら、なんという狭いコミュニケーションなんだろうとは思う。

##そういえば僕が苦手だったniftyserveも同じ感じだったのかも。大きすぎるネットワークって、自然そういうスタイルになって行くものなんですかね。

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