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藤川真一について


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September 15, 2006

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スゴイ地図にはたまげた。

何がたまげたかというと、あのFlashアニメーションによるインタラクション。
Webアプリケーションというよりはゲーム機のアプリケーションのような感覚。

コスト感的に簡単には真似できないだろうなぁと思ってしまうところに関係者の方々の苦労が偲ばれます。

知らない人は、とりあえず見とけ(w

スゴイ地図

・google mapsの地図表示制御のようなものをFlash上で自前で実装しています。
・地図データは、おそらくNTT DATAが提供している模様。
・WebサーバとFlashはSOAPで通信して、ショップの情報などを画面のスクロールにあわせてAjax的にリアルタイムに持って来ています。(こういう表現は変だけど。あえてわかりやすく書いています)


まずオープニングのロゴの動きにびっくりし、ローディングのサイコロアイコンがかわいく、Mac OS X的なUIに萌え。

あとFlashでありがちな悪しき習慣の全画面表示を使っていないことや、HTML的な情報配置で違和感を持たせないように、でも細部のちょっとしたアニメーションが好印象。

丁度、今日はYahoo!に掲載されて大量のアクセスが訪れているらしく、FlashやAjaxのサイトは格好の過負荷試験ができるわけですが(スミマセン)、SOAPのレスポンスがうまく戻ってこずタイムアウトしたとき(?)に出たと思われる「検索中にエラーが発生しました」というエラー画面表示も凝ってます。(あ、キャプチャ取っとけば良かった)

(ただsoapの通信一発失敗したぐらいなら、リロードではなく再試行させたほうがいいんじゃないでしょうか。)

ということで、Flashのインタラクションは相当萌えって感じです。

では、それ以外のところで思ったこと。

1.何をしたらいいかわからないところが結構ある。

トップページはもうちょっとカテゴリーを前面に出してもいいかなぁと思った。一画面上にかぶせてポータル的にしたら、もっと整理できるんじゃないかなと思ったのが一点。

あと、可能であれば検索はテキストフィールド一つに絞れると良いですね。3カラムに検索のテキストフィールドが2つ以上あるわけですが、それらの選択が適切にできないといけないわけで、できればそういうことを考えさせないほうがわかりやすいですね。

2.地図が左の一等地を確保するのが、情報サイトとしてわかりにくくなる原因なのかも。

1.の続きなのですが、Flashのスゴイ部分をさっぴくと、このサイトって自分が関わってるカラメルの地図検索に似てて、とても参考になるんですが、スゴイ地図もカラメルも地図を左に置いて、いわば画面の主役として地図が鎮座し、その脇や下にショップの情報を置いた状態になっています。

しかし本当は一体何の情報を主役すべきか?というのが結構難しいなぁと、地図使い(wとして思うところです。

地図とは、ショップへのイマジネーションを高めるための付加情報なのかなって思っています。

例えばカラメルだと、僕が企画から思ってたのは、北海道の牛乳を売ってるショップとか、沖縄のマンゴーのお店が本当に北海道や沖縄の地図にマッピングされてたら、具体性が出てくるんじゃないのかなと。もちろん、それ以外の地域でも特に東京に出てきている人で故郷にオンラインショップが存在するのが地図で見えたらうれしいんじゃないかな?とか、優先的に故郷の近くのショップで買う人も出てきたりとか、そういうのを想定しています。

こういうページにおいて、本当の情報の主役はショップ情報です。

ところが地図をマッシュアップしたサイトは、地図を主体に置くので、どうしてもショップ情報はサブ的な情報にならざるを得ないところがある。

いわゆる検索一覧ページと比べて、アイコン選択前は明らかに表示する情報が少ないですし。
ここが地図と情報提示がアンバランスになって目的が若干見えにくくなるポイントなのかなぁと。

最初は僕もgoogle maps萌え~へへへーんという地図ありきの感があったのですが、後から冷静に地図を情報としてみてみると、果たして地図が主体で人は使ってくれるのかなぁというのを常に意識するようになりました。

お店の情報ページから地図を検索したり、googleのように本当に地名や建物名から地図を検索したい用途であれば良いんですが、マッシュアップするサイトは地図を使って何かを載せるというところは、なかなか難しいゾと言う感じでしょうか。

でも、だからダメとかそういう話じゃなくて、Flashで自前で実装していれば地図上へのオーバーレイの追加は簡単にできますし、クリエイティブ自由度が高いですから、いろいろ見せ方は変えられると思うんですよね。ロールオーバーで、半透明レイヤー作って、ショップ情報をバンバン先にプレビューさせちゃうとか。

地図は相当客観的な情報で、ビジュアルも結構無機質です。そこで如何に「みんなの主観的な情報」を生かしていくか。ここがクリエイティブに求められるところかなぁと。

3.「地図」という情報は無機質

google mapsを例にとります。

google mapsの地図って前から思ってたんですが、本気に使おうと思ったら物足りなくないですか?

何かの場所がこの辺りにはあるってのはわかっても、その情報だけで建物にたどり着くことは難しいことが多いんですね。特に東京ですと会社はビルの中ですから、地図だけじゃ足りませんし。googleは、何よりgoogle localの住所検索機能があればこそじゃないかなぁと思っています。

先ほど、こういうサイトでの地図の役割とは、そこにマッピングされるお店などの情報に対するイマジネーションをいかに高めるかではないか?と書きました。

とても主観的な話かもしれないのですが、「お店の情報」で最終的に必要な地図は、「商店街」などの非常にローカルな周辺地図かなと思っています。そして、そういう地図はgoogle mapsや「スゴイ地図」には存在しません。

「るるぶ」などの本でも、やはり詳細地図があってこそではないかと思うし、アド街っく天国にいたっては、「一本の道」という見せ方をしています。

さらにレストランやパン屋といった同一カテゴリのショップに限った場合には、「自分が行ける**駅」にあるお店、とか具体的にたどり着ける経路なのではないかと。それこそ近場の数百メートル以内のお店の情報だけが表示されることが重要だったりもします。

そういう意味では、広い地図上のアイコンをクリックするというアクションにどれほどの動機を持たせられるのか?がカギ。

「スゴイ地図」も現状は、地図上にマッピングされた同一デザインのクリップのアイコンがあって、そこにマウスをあわせるとショップ画像が拡大表示されますが、ここの関連性がもっと近くに見えたら良いのかも。ただ、クリックするまで駅の情報などはないわけで、今一歩、クリックする具体性に欠ける、というのが、「何をしたら良いのかわからない」に通じてはいないでしょうか。

なお今後、地図情報に期待するものとして、

・緯度、経度に対する「県」の識別
・街、もより駅の認識、もより駅の座標情報または、ランドマークへの検索、頭出し。

が欲しくなっちゃいます。確か、Y!の地図が、最寄り駅からの直線経路が表示されて、完璧ではないけど、スゴイなぁと思ったことがあります。さすがアルプス社を買収しただけありますね。

ただ「スゴイ地図」にせよ、google mapsのマッシュアップサイトではそういうのがないわけですから何がしかの工夫が求められる。
スゴイ地図のように最寄の駅情報をデータベースに持っているなら工夫のしがいはあると思います。


といろいろゴチャゴチャつまらないことを書いてしまいました。

「スゴイ地図」を見ていろいろインスパイアされました。開発環境ではテスト的に今とは違う見せ方について評価しはじめています。同じショップ情報を地図にマッピングする機能を実装している立場として、「インパイヤ」はしませんが、情報の見せ方のエッセンスなどをカラメルにマッシュアップできたら良いなぁと思っています。

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