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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
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August 12, 2006

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僕は、ゲド戦記のマイナス評をあまり信用していません。
面白いか、面白くないかは自分で見て決めれば良いかなぁと。

・・・ネット評は、メジャーコンテンツには基本的に評価が厳しい方向に振れるので参考にはしても信頼はしないようにしています。

認知が十分に得られているメジャーコンテンツに対するポジティブな意見というのは、感想以上のネタにならないことが多いですし、マイナーコンテンツにネガティブな意見を書いても同様に価値はなく、こちらはポジティブな意見自体に情報価値が出てきます。

人が話題をネットに書き込むには、たとえ2ちゃんねるのようなお気軽なメディアであっても必ず動機に裏打ちされた「書き込みパワー」が必要です。

メジャーコンテンツにはネガティブな意見がクチコミを支える原動力となり、マイナーコンテンツにはポジティブな意見がクチコミを支える原動力となるんじゃないかと思います。

市場規模が大きく違う作品のネットでの評判を同列で見るのはいろいろ見誤るんじゃない?
(引用) ネットは都市型ヒットタイプのコンテンツのような小規模なマーケットの作品のプロモーションや口コミとは大変相性がいい。その作品の出来がよければ、ネット上での評価を高まる。しかし、マスマーケットの作品においては、ネットの評というのはどの程度影響を与えているのかは未知数だ。
 ネットの宣伝力は、その時点において、どのぐらいのマーケット規模に対して適切に機能するか?ということを見分けるのが健全だと考える。
(/引用)

マーケット規模という視点は、非常に重要ですね。

ネットによるプロモーションも、マニアに取り上げてもらうことが難しいので、クチコミとなる作品の価値は非常に高いものだと思いますが、それが故に特性として非常に狭いターゲット層に受けるコンテンツである、というのは自然なことですよね。

問題はどうやったらクチコミの人のアンテナにひっかかるか。

情報の流通経路に乗らないことにはやっぱり認知されませんから、それが映画の場合は特定の映画館に選ばれるということで、つまり特定の映画館にとって「売れるコンテンツ」と判断されたということですよね。

どんなにニッチなコンテンツであろうとも、コンテンツを作った人以外にプロモーションして売ろうと思った人がいるからこそ認知されたというところは無視してはいけません。

本当にゼロからコンテンツを発掘してきたマニアというのは多くなく、オタクという先進層も、結局は、「オタクが毛嫌いする何も考えていない消費者」と商品認知のプロセス自体は変わらないんじゃないのー?と。何が違うかというと、商品特性と市場規模。
(あー、コミケは違うのかなー。でも、コミケはオープンソースに概念が近いかな。)

オタクという存在を、マニア市場の三蔵法師の手のひらで踊る孫悟空の存在みたいだなと思っていたんですが、「市場規模」という言葉は非常にその辺を客観視できます。

ちょっと前に、mind hacksという本が、そのキャッチーなタイトルと、オライリーというブランド、ブロガー達の絶賛に支えられて多くの人が買ったんじゃないかと思うんですが、僕はこの本を買って、言葉は悪いですが失敗したなーと思いました。

オライリーという時点で気がつくべきだったんですが、話が難しすぎて前に進む気になれませんでした。頑張って読んで行くと面白そうなんですが、なかなかどうして。

この経験から、ひょっとしてアフィリエイトという存在がブロガーレベルでの「ある種の提灯記事」を生み出す原動力になっているんじゃないかと言う仮説を立てています。
でも、そういう発想はネガティブだなと自分でも思ってアウトプットしていなかったのですが、もっと冷静に市場規模とコンテンツ特性を見極めるべきだったのかもしれません。そもそもオライリーが出す本ですから、万人向けのわかりやすい本のハズがなかったのです(笑)

おまけ:
車の選択、三蔵法師の手のひらで踊る孫悟空

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