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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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September 16, 2004

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アックゼロヨンというWebアクセシビリティの集いに行ってきました。以下、まとめ抜粋です。

■Webアクセシビリティって何?って人、ビジネス、サイト発注者、運営者向け
・アクセシビリティは福祉の話ではない
・あらゆる人がコミュニティに参加するために必要な当たり前の対応。

・アクセシビリティなサイトは情報が伝わりやすい。
・高齢者・障害者だけでなく健常者にとっても使いやすいサイト
・使いやすいサイトは、人が多く流れる
・より多くのビジネスチャンスを獲得する

・高齢者というマーケットを逃さない。
・文字を可変できないだけで、高齢者はサイトを見ない。
・インタビューをしたら坂本龍一教授も「らくらくホン」という高齢者用携帯電話を使っていた。
・教授はWebを見るときフォントサイズを必ず上げるそうです。i-modeは小さくて使えないそうで、5年遅れてる気分になるとおっしゃってました。
・我々は高齢者というイメージを取り違えているのではないだろうか?

■現在、Webアクセシビリティとクリエイティビティを満たすベストソリューション
以下の組み合わせになります。
・コンテンツとして適切な情報建築
・アクセシビリティに配慮したUI設計
・HTMLとして正しいマークアップ(W3Cの仕様を正しく実装)
・CSSにより実現するビジュアルデザイン

ところがWeb制作者のスキル不足から、これが実践できないケースがままあります。
だからこそ、こういうイベントが行われているんだということをWeb制作者は自覚しましょう。

■プロを自覚する人向け
・かっこいいとおもって作ったアクセシビリティに配慮されていないWebページは、実はすごくかっこ悪いWebページなのではないだろうか?
・アクセシブルはデザインの一つである。
・JIS X 8341-3に書いてあることを真に受けてクリエイティビティを失うな。
・JIS X 8341-3を満たせばそれでOKと勘違いするな。
・JIS X 8341-3に対応してるから○、違反してるから×ではなく、どういう人に、どういう情報を伝えるのか?を考えてアクセシビリティを満たすように作るべき。
・アクセシブルなコンテンツを、継続的に維持していくためには、運用体制の整備が不可欠。

そして、
・アクセシビリティの実装は日本が先進国である。
・アクセシブルなデザインなんて当たり前のこと、アクセシビリティという言葉がなくなることを期待。


正直、アクセシビリティのためにHTMLの実装やデザインの制約が増えるのではないか?と思うことに対し、自由を失う気分になったり、負担に思って、思考停止しちゃってる人が沢山いると思います。

しかし、、Webデザインとは、あくまでも「情報を伝達するための潤滑油」という役割であることを忘れてはいけません。Webの本質は、キレイな絵を見せることではなく、いかにスムーズに情報を伝達するか?ということにあります。だからデザインが原因で情報が伝達できないのは「本末転倒」です。

これからのWeb制作者にとっての必須なスキルセットであること。そして、その先には、あらゆる人や機械が平等に情報にアクセスできるという社会的メリットの実現が明確に存在すること。

「ものを作る側がちょっとした配慮をすることで、障害者の人たちがいろんなことができるようになる。」(麻生太郎総務省大臣)

Web制作者の真のクリエイティビティが試されています。あなたはどうしますか?


アクセシビリティについてもっと知りたい人は、
Network Accessibility Project (NAP)
アックゼロヨンについてのサイト

追記:
森川さんが紹介されていた、スタイルシートOn/Offツール「ス切リボ」は作者サイトによる公開が停止されております。こちらの方が転載されていますので、URLを紹介しておきます。
K@tsukun's PAGE!(「ス切リボ」で検索するとすぐ見つかります。)

その他に、Bookmarkletでも似たような機能が実現されています。(「CSS解除」という項目です)

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