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December 05, 2009

杉並区にある和田中学校という学校のWebサイトで、動画を使ったプレゼンテーションのお手伝いをしました。

例えば以下のページは、NHKの大河ドラマ「天地人」のタイトルを書かれた書道家、武田双雲先生の授業を見ることができます。

芸術の秋(3) 書道と表現(ゲスト:武田双雲先生) - よのなか科NEXT|和田中学校と地域を結ぶホームページ

(社会人的には、この授業はとても面白いです。オススメ。)

スライドをクリックしていくと、動画があるところでは動画が再生され、動画がないところでは動画が非表示になります。


従来・・・と言ってもあまりご存じないかもしれませんが、WebCastとか、Web Seminarなどと言われる動画を使ったプレゼンテーションは、「動画ありき」で、付随情報としてスライドが表示される仕組みが多かったのですが、このプレゼンテーションは、スライドが主にあって、付随情報として動画が存在してます。

構造自体は代田校長の指示でこうなったのですが、これを作ってて思ったのですが、あぁ、こっちの方がWeb的かもしれないな、と。

動画コンテンツの弱点は、Gyaoなどを想定してみて欲しいのですが、その動画に興味を持つためには、文字列や画像情報を使って一生懸命書いた説明ページを見なくてはなりません。しかも、いざ見始めても、中を把握するためには実時間分の視聴行為が必要です。

TVと違って、「選択する」という行為のコストが高い状態にあります。これがVODの弱点とも言えます。


それに対して、スライドがベースとなっているプレゼンテーションは、動画は主ではありませんから、スライドをザッピングしていき、必要があれば動画再生が始まる。別に動画に興味がなくて、次のスライドに行けば動画は停止し、最後までクリックして、ユーザーは目的が達成できる、という構造です。

Webというメディアは、<現状>1ページの閲覧に沢山の時間を使ってもらえません。

強いて言えばニコニコ動画については、その限りではないと思いますが、コンセプトが、動画が主ではなく、コメントが主というコミュニティ的な発想で作られているという意味では、このページの論点にも近いのかなと言う印象です。

スライドベースのプレゼンテーションについて見方を変えてみると、「スライドをめくる行為」が、「動画を見る前フリ」とも言えます。

わざわざ説明ページを見ていき、「何を見ようかな」と構えて選ばせて疲れさせてしまうのではなくて、スライドをめくっていって、それに合致する小さな単位の動画が自動的に再生される、しかも、全体が一つのコンテキストを成していて、視聴者側の都合によって動画を見る、見ないかをコントロールできる。

このユーザーの選択性こそが、一番のWeb的要素なのではないかと。


こういうものって他にあるか?と思うとあまり思いつかないのですが、しいて言えば、Youtubeや、ニコニコ動画のオススメクリップのURLが書かれた、twitterやmixi日記に該当するのではないかと思います。

この場合は、「ある人」が「オススメの言葉」を記述することで、「前フリ」をしていると言えます。また興味がなければスルーするし、そもそも動画を見ることが目的ではなく、その人の日記やつぶやきを見ることで行為が完結しています。必要があれば動画を再生する。

コミュニティの場合は、こういったアプローチで、目的の動画に到達して閲覧される動線を成しているわけです。


というWebページでVODを扱う場合の情報アーキテクチャのお話でした。

参考:
こちらのスクリプトの改造です。とはいえ、全然構造が違うのでFlashも作り直してますけどね。

簡単にオンラインセミナーを作れるplayback.js配布 (がらくたラボ - Specialized F's Garage for Technologies -)

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