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July 18, 2009

何故、自分がツイッターはやりつづけらるのか?

何故、Lingrや昔からあるチャットではダメなのか?

ネットにおいてもリアルにおいても多くのコミュニケーションでは、自分の存在を維持するために、その場所やコミュニティにコミットしなくてはいけないという粘着性が求められる。

つまり、そのコミュニティにハマっている人は、時間のコミットが求められる。

チャットに入ればコンニチハ、ある時間を共有して、去るときはサヨウナラ。
そしてその連続性が人間関係になる。

個人的に、このように輪に参加している状態が続く=ステートフルなコミュニケーションが、とりわけネットではあまり得意ではない。

そもそも忙しいし、そういうところに時間を使うのがあまり好みではない。

それに対してツイッターは、参加という概念がない。突然、つぶやきを書くことができるし、突然いなくなることもできる。

@を使ったコミュニケーションは、非同期であるため、いつレスをしても良い。


参加の概念を持たないステートレスな関係性である、「つぶやきベースコミュニケーション」がツイッターの魅力だと個人的には思っている。

誰かと誰かが仲が良いから会話をする、ではなくて、誰かのつぶやきに自然に反応できる世界を維持すること。これがツイッターコミュニケーションのスケーラビリティの秘訣だと思っている。

−・−

ツイッターは原則的にステートレスな発言の集合体だ。

ただし、どう使うかは人それぞれなので、ステートレスなアーキテクチャを使って、ステートフルな情報発信をする事も可能だ。

例えば、ハッシュタグがそうだし、tsudaるという実況中継という行為も、本来ステートレスな世界に、tsudaるという用語で一定時間のステートフルな文脈を構築している。(だから、嫌う人が出てくるんだろう)


昨日のイベントで、もしツイッターがキャズム越えをするなら文脈の共有をどうやって持ち込むか?が問題だと言う話が出ていた。

ギーク層であれば、「リナカフェなう」などと言った用語に、共有するコンテキストが前提としてあるからこそ今のツイッターのやりとりが成り立つと言うことらしい。

ただ、個人的に思うのは、

1.キャズム越えした先にいるツイッターユーザーは、広い情報共有用途とは限らないハズ

2.別にコンテキストが共有されてないつぶやきなんていくらでもある。じゃなきゃ僕はここにいないし、モバツイの写ツやイマココは、日本中の「自分なりの文脈」を表現するためのツールだ。


むしろ実現すべきは、芸能人や友達と如何に繋ぎやすくするか?という話であって、ツイッターの良さである、ステートレスなコミュニケーションは維持されるべきなのではないだろうか?

つまり、そのクラスタ毎にある文脈に従って断片的な情報共有が行われるのではないか?という考え方。

−・−

最近、機能提供が終わったドコモのプッシュトークという機能がある。

プッシュトークとは、クローズドな複数の友人に対して、リアルタイムに同胞会話ができる仕組みだ。話者が話をすると半二重の無線のように一方通行で会話が配信される。それが終わったら、誰かが発言権を取得して、最大30秒間の会話ができるらしい。

いわゆる無線機のような仕組み。

この機能の話を見たときに、プッシュトーク自体はとても良い機能だと思ったが、いくつかの致命的な問題があると思った。

何よりも致命的なのは一方通行であること。

一方通行というのは、会話の場を独占するという意味だ。双方向で相づちを期待できるという甘えが通じず、思いの他、会話のスキルが必要になる。また、そもそも断片的なコミュニケーションになるので、その他の人たちもやりにくい。

おそらく、いっそメールで同胞配信してくれた方が気楽だろう。

(あきんどスシローという回転寿司屋の座席から注文する際のインターフォンのウザさを知ってる人なら理解してもらえるだろう。)

またリアルタイムの割には2秒も遅延するそうだ。この微妙な仕組みは案の定終了した。

しかし、オーバーヘッドなく繋がれるN:Nのリアルタイムコミュニケーションは間違いなく重要だ。

そしてツイッターなら、もっと進化したプッシュトークが実現できるハズだ。

それどころか何せステートレスな会話形態なので、いつ何時につぶやいても良いし、つぶやかなくても良い。もしかしたら、メールのように@に対するレスポンスタイムを求められるようになるかもしれないが、そのやりとりは多数の人が共有してるのでフォローしてあげることもできるだろうし、何より断片的なメールよりも人の息吹が共有できる。

キャズム越えしたツイッターユーザーの使われ方は、芸能人のつぶやきと、友達のつぶやきが並列に並ぶような世界ではないだろうか?

そしてその世界では、「○○先生うぜー」とか、「2限の授業めんどうくさい」とか「あ、電車の中、お腹痛い」と言ったやっぱりその人の生活という名の文脈の断片が書き込まれるだろう。

というかツイッターはそういうサービスであり続けるべきだと思う。
そこにキャズム越えができる要素を組み込めなければ、日本には向いていなかったということだと思う。

−・−

若干難しいのは、ツイッターの魅力はCUIの魅力に近い物があって、ハッシュタグやRTなどの考え方そのものが、【メタ言語による文脈の拡張】ではないのだろうか?!(メタという言葉があまりわかってないけど)

これ自体がツイッターの文脈と呼ぶならば、それは、ある一定のクラスタによるクチコミネットワークがあるからこそ成り立つのであって、それこそ、CNETもgigazineもはてブも見ない人がどうやってツイッターの良さを知るのか?という部分に、とても疑問なところがある。

ただ、「CUIは素人には無理」とか言う概念もまた無意味な議論で、適切に広まる理由があれば、どんなに難しい操作だって、できる人は沢山いる。単純に技術に興味がないから、技術マターでは人が動かないだけであって、技術を実現するために優れたアーキテクチャは、うまく調理してあげれば他でも応用できるハズだ。

問題は、断片的なコミュニティを串刺しにできるムーブメントをどう提案するか?というところにある。もしかしたら、ここは「日本人専用ツイッター」や、ツイッタークライアントがやることかもしれないし、もっと人つながりで何も心配しなくてもアルファついったったーがハブになって、うまく伝搬していくのかもしれない。感覚的には、GREEのようにキャリアと組んだわけではないmixiがキャズム越えをできたと考えられるのなら、ツイッターでもなんとかなるんじゃないかと思わなくもない。

ツイッターができたころに話題になった、ヌイったーやecoったーは、もっと実用的な形で、これから先に流行る考え方なのかもしれない。

とりあえず思うツイッターの最大の良さとして、攻殻機動隊にある「電脳通信」を実現するなら、その通信路は、今日の時点でツイッターが一番近いと言うこと。

もしかしたら、その世界が到達すべきゴールなのかもしれない。

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