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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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June 04, 2008

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月刊アスキーを送っていただきました。

月刊 ascii (アスキー) 2008年 07月号 [雑誌]

角川グループパブリッシング
おすすめ度の平均: 5.0
5 コンテンツ群が濃いっす


月刊アスキーって面白いなぁと思うのが、特集があって、連載があって、書評があって、巻末のコラムがあって、よくある週刊誌の構成だと思うんですが、そこに出てる人がネットで見かける人。

確かにグリーの社長だったり中島聡さんだったり、はてなの人やモバゲーの人やドワンゴの人とか、この世界ではすごい人なんだけど、他の雑誌のように作家さんが出てるとかタレントが出てるよりも、遙かに身近な感じがある。あと、mindmap.jpの伊藤賢さんが出てましたね。

いわゆる雑誌という構成の中に、割と近くで繋がりうるネットで活躍する人たちという構成が、なんとも言えない感があって、とても面白い。

もう遙か昔になってしまったがアメリカ出張に行った時に、サンディエゴのヤオハンでアスキーNT(だったかな?!)を買って、結構暇だったこともあって食い入るように見ていた。

帰りの飛行機の中でじっくり読んでたら、当時、まだ二倍速程度だったCD-Rドライブが欲しくなって日本に帰ってきてから、出張費で出た余りを使ってCD-Rドライブを買った記憶がある。

それと今の月刊アスキーはかぶって見えるので、僕は結構好き。ちなみにその雑誌は程なくして消滅してしまった。いみじくもできるシリーズなどの初心者本が本屋のパソコンコーナーを埋め尽くす頃の話。


さて、今回の特集は「明日の広告」

アスキー新書の「明日の広告」にあわせた企画だ。ちょうど月刊アスキーが届く直前に「明日の広告」を読んでいたので、なかなかタイムリーでした。

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)
佐藤 尚之
アスキー
売り上げランキング: 342
おすすめ度の平均: 4.5
5 広告はラブレターという発想
4 電通あなどりがたし
5 広告業界人やそれを志す人たちだけでなく、より良きコミュニケーションを望む人に
4 あ、そういえば見たかも・・・スラムダンクの広告を思い出した
4 広告業界で稀有な人


「明日の広告」に関しては、smashmediaの河野さんのblogが参考になるんじゃないかと。「「明日の広告」を読んだ (smashmedia)

ただ、きっと河野さんも、著者のさとなおさんも当たり前だと思ってることが、まだまだ当たり前じゃないってことなんでしょう。

最近のSIer論にも通じるな。はてなダイヤリーに日記を書く先端開発者にとっての当たり前が、世の中的に全然当たり前じゃないように。既存のモデルがずっと儲かってるから(あ、儲かってるってのは、これだけ問題があるとか酷評されながらも、予算承認された形で、決して安くないお給料を払えてるってことであって、その結果の赤字になることではない。構造的に赤字なら給料が下がるハズ。)、なかなか変われなくって、でも、ちょっと変化のきざしが見えてきたから、まだまだ先端層だけが危機感を感じてるという構図。

僕等が意識しなくちゃいけないのが、本になったり雑誌に取り上げられるというのは、ある意味、先端であったりキャッチーじゃないとダメなんですよね。「blogで取り上げられる」もそうかな。

二つ前のエントリーでカラメルのリニューアルでプレスリリースを出さなかったって書いたんだけど、それはキャッチーな機能を一切追加せず、カラメルチームとしての当たり前のことをやるための変更や、当たり前のことを実現するためのおもてなし機能を重点的に工数をかけてきたからとも言える。あるサイトで取り上げていただける予定で、PR原稿を書いたんですが、やっぱり機能的に目立つような方向に行かざるを得ないものですね。最初に書いた原稿は、気がついたら影も形もないし。なかなか難しいものです。

メディアに出てくる情報は、そこで露出する価値がある情報しかでてこない。ということは裏を返せば、そこに出てくる情報は、まだまだ当たり前ではない可能性が高い。

いわゆるコモディティ化されたものに「価値がない」と表現されるのは、そういうところなんじゃないかと思います。ブログは死んだ、とかSNSは死んだ、とかもそうですけど。


ちなみに、僕が「明日の広告」を読んだ印象は、smashmediaを読んでたし、WebSigのイベントで河野さんが提唱するPGM(パートナージェネレーテッドメディア)という言葉を聞いてたので、まさに当たり前だなという印象で、新しいものだという印象が全然なかったんですね。あえて言うなら、それを広告の最前線で活躍する人が語ることに価値があるんだろうなと言う感想でした。

(しかし、それ以上に、さとなおさんの文章がうまい。結構ストーリーとして感動しました。)

そういう意味で、自分たちが抱いているいわゆるWeb2.0的感覚が当たり前ではないということを意識できるのかも。(ここでWeb2.0っていうと怒られるかな)


話を戻しますが、今回の月刊アスキーの方で、上記以外でおもしろかったのが、米誌Fotuneの翻訳「シリコンバレーに暗雲、ふたたび」「3Dブームで儲けているのは誰?」、あと、全然よくわかってないNGNの話とか、林信行さんの未踏ソフトウエアのシリコンバレーツアーのレポートあたりがとても面白かったです。

良い感じに、最近のネット界隈のサマリーになってる感もあって、はてブホットエントリーを深掘りと俯瞰してるイメージでした。

ということで、本屋さんで見かけたら是非お手にとってみてください。
新幹線に乗って出張に行くような人には、雑誌の中の一冊として是非お勧めしたい。


参考:
第9回WebSig会議「TVは死んでない。そして、CGMからPGMの時代へ 」終了 (WebSig24/7)(資料のダウンロードができます)

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