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December 03, 2008

おお書評ネタにぴったりな話題。

404 Blog Not Found:才能あるレジのおばさんにそれ相応の給料が支払われない理由

ネタ元は、kotorikoさん。
才能あるレジのおばさんにはそれ相応の給料を払ったほうが良い - コトリコ

この話、「人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く」という本に全く同じ話が書いてありまして、(ネタ元って、誰かの書評?)

「どうして上司は給料をもらいすぎているか?」という章にこんな下りがあります。

早いレジ係とそうでないレジ係の存在がわかり、効率化するために出来高制を導入する給与体系についての反応について、

労働組合が出来高制に抵抗し、従業員は自分の勤務時間を調整できると言う条件を重視したことにある。

と言う話があったと書いてある。

つまり、レジにおいてはスピードが速くない社員を重要視する傾向にあったと言えよう。

これはある種の合理性をはらんでいると思う。

レジにおいては、1人の能力が高いことよりも、多数の人がレジをこなすことが重要であり、さらに言えば、その1人のできる人が多数のレジ打ちを育てられる方が重宝されるかもしれない。

改めて、kotorikoさんのエントリーを見ると、

お姉さんはそのオバハンの研修に困惑顔です。

僕も一月だけコンビニでレジのバイトをして、給料もらったその日に速攻やめた人ですから、その気持は分かる。はっきし言いまして、そのババアの言うことを実行するのなんかは無理です。

名選手、名監督ならず。

いくらその人が有能でも、後継者を育てられなければ先輩としては失格かもしれない。
自分のスピードレベルがぬきんでていることを自覚できずに、他人にそのレベルを要求してしまうというのは、育てる人としてはよろしくない。まして、その厳しさが故に、他の人たちの職場定着率が低ければ、むしろ存在そのものが逆効果かもしれない。

レジ打ちの仕事には、個々人の能力はあればラッキーなレベルであって、むしろどちらかというと均質的に全員のパフォーマンスが発揮されることこそが、重要な仕事と言うことなのかもしれない。

・・・この話、どこかで聞いたな。

SIerのスーパープログラマーとそうでないプログラマーの話にも通じてしまうかもしれませんね。

よくよく考えると、ある一定規模の売り上げを求める職場だと、どんなに1人がスーパープログラマーでも、1人ができることなんてタカがしれてるハズで、(どっちにしろ全体のタスクの一部分しか担えないし、何より人は一日24時間しかもってない)、

「複数人が、平均化した形で見たときに、リスク少なく、タスクをこなすこと」

ってのが、一番、無駄なく儲かる図式である可能性は否めないような気がする。

結局、プログラマーがチームリーダー、SE,PMになっていくキャリアパスについても、1人の高い能力を複数人に広げていくためという、合理性を持っていると考えることができる。

そもそも人数の利を生かして横展開できない技術は、規模を目指すビジネスにとって儲からないわけだから、部署によっては個人の能力が高いというのは、さほど求められないということなのかもしれない。

(案件の成功可能性から、どれだけ属人性を廃せるってのは大企業にとっては課題ですよね。フレームワークなんてのはそういうもののためにあるハズで。)

でも、沢山の人を動かすためのビジネスディベロップメントを担う役割は、精鋭が必要のハズで、どれだけ少ない人数で、案件の成功可能性を高められるか?という追求が求められるところだと思う。ましてソフトウエアの場合は、レバレッジを効かすことは可能だし。


ところで、「人は意外に合理的」という本は、さまざまな現象にはそうなる理由があるということが書いてある本だが、個人的に興味深くて、「ビジネスモデル」は、如何に利益を得るための合理性を作り上げるかって話だし、人の行動要因には、インセンティブという名の合理性がついているはず。

例えば、

「何故タレントはダイエットに成功し、サラリーマンはうまくいかないのか?」

・・・なんて話を焼き肉を食いながら話したことがある。

理由は、サラリーマンはダイエットに成功しても収入が増えないから。

タレントは、ダイエットすることで年齢を重ねても仕事が減らなかったり、逆に増えるというインセンティブがある。ダイエット手法で本が出せたりもする。

(ちなみに、そもそも数日体を動かさないと気持ち悪いとか思えるようなスポーツマン体質の人の話はしてません。)

女性がダイエットするのは、モテたいからと言うと炎上するので言わないが、別にモテる対象が異性とは限らず、同性の目だったりなどの特有のモチベーションは存在するだろう。

また、ビジネスモデルなんかでも言えることで、

「成功報酬をもらわないサービスは、本質的にお客さんのビジネスの成否にあわせた活動ができない」

なんてのもそうだ。
例えば代表的な例で言うと受託系の仕事。(あと、そういうモデルのECサービスもそう。)

多くの受託モデルは、ビジネスが成功しようが失敗しようが原則的に収入が入ってくる契約になっている。その変わり、数ヶ月後数年後のビジネス自体が成功しても収入は増えないし、失敗しても減りもしない。だから、お客さんのビジネスそのものを成功させるお手伝いとしてできないことが沢山ある。
(消しちゃったけど、リピートオーダーが入るハズってのは、ここで言いたいこととはちょっと違う話。)

例えば

・無償でサイトを修正する行為が、ビジネスとしては正当化されない。

・売り上げ個数に準じたインセンティブコストを負担することはできない。(例えば、「買った人全員」に500円プレゼントとか。)

など。

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