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藤川真一について


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June 27, 2013

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若干ながら、いつからかDeNAの株を買って持っている。僕が買う株は、基本的に安定株だ。僕が言う安定というのは、変化し続けるネット社会の中で、自分たちがチャレンジをして新しい市場を作る期待ができる銘柄のことだ。

そうなると、必然的に「ネット大手」になってしまう。実績的に生き残り、かつ伸び続けているネット企業は、状況変化に適応し、売上を伸ばし続けてきた特殊な会社で、そういう組織を作るのは簡単なことではないから。できれば、もっと小さなうちからそういう会社や社長を見極める力を身につけたい。

今、通っている大学院の修士の授業で、南場さんが登壇されるという話を知ったので、授業にもぐりこませてもらった。2000年ぐらいにネット業界に転職しペーペーになったモノとしては、南場さんや三木谷さん、藤田さん、堀江さんのようなWeb1.0時代のトップランナーの経営者とは、もうほとんどすれ違うタイミングもないし、あまりにも立ち位置が違いすぎて会話をするネタもない。藤田さんとだけは、先日、飲み屋でばったり会ってお話する機会を得られたので凄くラッキーだった。

今回、南場さんのお話を数mのところでお伺いするなんてのは、そう滅多にないわけで、そんな意識の中で、南場さんの本について「今日読む人いる?!」と言われたら、そりゃ手を上げるのは当たり前ってもんです。

で、手をあげたら「不格好経営」の本をいただきました。なんと南場さんから手渡しでいただいた。サインもらいたかったー。修士の皆さん、あぁ言うのは、もっと手を上げても良いと思いますよ。今後も、この授業には各業界の神のような人が訪れるので、そのありがたみはもっと噛み締めたほうが良いですね。

ということで、本を読ませていただきました。最初の100ページまでは帰りの電車の中で、40分弱。後半は結構重いので2時間ぐらいかかったかな。

感想として思ったのは、

DeNA社は、最初からとにかく人材の質が高い。採用にはこだわっていると書いてある通り、良い人材を選りすぐっていることが、本書からは本当によくわかる。

不確実性の高いベンチャーにおいては、伸びる要素をしっかり持った、ポテンシャルの高い人材を採用し、任せることで各自が自律的に育っていく文化ができてるようだ。DeNAのDNAという言葉がなんども浮かんだ。

それが、あれだけの売上を上げ続け、メイン事業の伸びがなくなっても、次の売上を支える新しいビジネス(世界)をゼロから作れる原動力になっているのだと思う。

現状のタイミングで言うと、

・ソーシャルゲームが今までの形では伸びなくなりつつある。
・海外も芳しくない。
・これ以上の売上を上げるには、iOSのプラットフォームと競合してしまっている。
・iOS上では、ネットゲームを作ってきたガンホーにターンが回った。パズドラのようなネイティブゲームがホームランを打って、ユーザーアテンションを持っていかれている。
・ネイティブゲームとブラウザゲームは同じ人が、そう簡単に作れない。

と変化しつつある状況で、ソーシャルゲームをre:designしつつ、新しいことで次なる世界を作ることになるのだろう。

3年後は、HTML5を動かす端末の性能向上とGoogleのWeb回帰、Firefox OSなどの第三勢力が力をつけることで、iOSが今ほどの力を発揮できなくなってる可能性が高いので、ソシャゲープラットフォームはその時代に向けて、どう成長していくか?であろう。(3年後に今のプラットフォームが今の地位にいるとは限らないのだから)

どっちにせよ3年後の「HTML5の進化」で期待されているのは、

 ・Webらしい柔軟なサービスの更新性
 ・自由なビジネスモデル

かつ、

 ・「ネイティブ級」のゲーム

ということになると思うので、3年後はやっぱりハードルが上がっていることは間違いない。多くの人に楽しんでもらうために、シンプルなフロントでありながら、高度なインタラクションに対するノウハウが求められるので、短期的に売上が見込めなくてもネイティブゲームとブラウザの両方を作り続ける力こそが、次世代の主流になるように思える。

本の感想なのかなんだかわからなくなってるが、何が言いたいかというと、この本を読んで抱く感想が、成功の回顧録に見えちゃダメで、南場さんが社長から離れた、この先のDeNAは、次なる成長ができるのか否かという部分を読み取るべきなんだと思う。

そこのキーが、やはり人材なのだと強く感じられる。

さらに昨日お伺いしたら、南場さん自身が現場に復帰されているとのこと。

DeNAさんは、ソーシャルゲームだけでない次なる世界を作らなくてはいけないし、売上の9割を支えるソーシャルゲームプラットフォームも凄く大事だ。

そういう意味で4/1からの人事で、守安社長のMobage統合事業本部長も兼任されている人事はプラットフォーム事業のテコ入れなんだろうし、新規事業を担う南場さんの役割もすごく重要で、しばらく、難しい世界が続くだろうが、次なる未知の世界を切り開くリーダーに期待したいと思っています。(なんか偉そうな表現ですいません)


あと、余談ながら、本書や藤田さんの起業家という本のAmazonの書評で1つだけ強く「お前ら見逃してるよ」と思うが、この2冊は、うまく行っていない時の焦りや悔しさ、のエピソードがすごくよく書かれています。藤田さんの本も、南場さんの本も、泣き所があって、藤田さんの場合はAmebaが思い通りに言ってない時の焦りの部分、南場さんの本は、やっぱり最初のシステムが全くうまくできてなかったという部分の焦りや、投資家との関係の部分。

こういうところは、ネット業界経験者の人たちは、自分たちが少なからず経験してきた、真夜中にベッドに入っても、頭の中がぐるぐる回って眠れないような経験と照らしあわせて、本を読みながら心臓がドキドキしてきたり、自然と涙が出てきたりと、共感しているんじゃないかと思うのですが、低評価をつけている人は、多分、そういう経験をお持ちでなくて、共感できなかったんだろうなぁと思ったりしています。(知りませけどね)


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