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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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February 01, 2011

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最近、本屋さんで平積みになっている「絶対ブレない「軸」のつくり方」という本を読んでいて、あぁ、楽天球団もまた一つのベンチャー企業だったんだ、ということに気がついた。

あの時の楽天イーグルスは、ライブドア騒動が世をにぎわしていた頃だったが、ものすごく短期間で球団を作り、そして弱い球団だった。

絶対ブレない「軸」のつくり方」は、楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げメンバーの一人である南さんが書かれた本。以下の記述があった。

外資系の金融業界では、<略>コミュニケーションの取りやすい会社で仕事をしていた。一方、楽天ゴールデンイーグルスの創業メンバーは、多種多様な職種やバッググラウンドから集められたまるで「サーカス」のような集団で、同じ会社にいるからと言って、全員が同じ価値観を持って、同じ仕事の進め方をしているかというと大間違い

あぁそうだ。今の僕の環境がある意味、そんな感じ。社員は、みんないい人なので,、勤怠管理のような基本的な面では困ってないが、もう何年も一緒にやってる企業のように、仕事を個々にアサインすれば、うまくやってもらえるかというと決して、そんなことはない。こう思ってほしいと心で願ってるだけでは、求めたアウトプットは得られない。

Webサービスの運営というスタイルそのものを、いかに肌で感じられるようになって、裁量の選択肢を考え、しかも、即、行動につなげられるか。そんなあたり。

それでも僕の環境は、多少は進歩した。

前職を辞めるまでは、独立という新しい試みに不安もあったが、希望もあってウキウキ感。

しかし、サラリーマンを辞めて、年が明けて、シェアオフィスに一人机に向ってみて、すぐに気がついた。

「一人しかいないということは圧倒的な不利じゃないか!」

前職のように、いろいろお願いできるAさんもいなければ、頼れる上司のKさんもいない、Gさんに数字のお願いもできなければ、Yさんにデザインをお願いすることもできない。僕はプログラムしか書けない。無力。

でも、たぶん、僕がそんな簡単なことに気がつけたのは、一歩踏み出したからなんだと思う。

とはいえ、その後、なかなか人を雇う決断ができずに、数か月。
理由は、モバツイという現存のサービスにコミットする決断ができなかったから。

そしてモバツイにコミットし初めてから、人を雇い始めて、人が増えてきて、次の組織という悩みが出てきたのがイマココ。

何かを始めると、新しい悩みが出てくる、そして、自分の甘さに気が付き、何かの形を作ることが求められる。
こういう時に、本当に多くの人にご迷惑をかけているのが申し訳ない。自分の無能感との戦いでもある。こういうときにA型の弱点が露呈する。

ここで一番大事なのは、自分が何をしたいか、どうありたいか?という木の幹。そんなことが本書には書いてあった。

本書は、「一歩が踏み出せない」と思ってる人もそうだし、「踏み出した人」にも良いかもしれない。少なくとも、踏み出して、思わず立ち止まった時に読みたい本である。

著者の南さんは、スポーツビジネスにあこがれて、外資系金融マンというエリートの座を捨て、単身渡米し、アメリカの球団を文字通り「アポ無し」で自分を売り込みに行ったという、そうそうマネできない経験をされた方。

しかし、南さんは、この行動を戦略不足、情報不足と分析する。

これは、傍から見ると当たり前だと思う人もいるだろう。少なくともライブで状況が実況されていたら、2ちゃんねるやtwitterでは、そんな書き込みで埋め尽くされることは間違いない。

しかし、doできる結果分析と、doできない人の結果分析は、その重みが違う。

だから、次に進むことができる。

何よりも、動いたからこそ知っている、「そうは簡単にはいかないぞ」という認識に対する現実感。それがお金では買えない経験である。

最近、社長の本を何冊か読み漁っているが、欲しいと思ってるのは、何かのテクニックや再現性のない成功例ではなくて、面倒くさいことや、辛いことへに対するメンタリティ。

それが結果的に「経営」ということなんだろうなと漠然と思っている。まだ漠然であるところに認識の甘さがあって、そこはdoすることでしか見えてこないんだろう。そのうち「経営とはね」と、偉そうにblogに書ける日が来るようにがんばる。

そんなあたりが冒頭の「まるでサーカスのような多様な価値観の集団」というベンチャー感についての記述を引用するにいたった理由である。



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