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August 08, 2007

マークアップエンジニアはどこへ向かうべきかを読んで。

僕らがやってる多くの仕事って、「生産技術」の範疇だったりするんですよね。

で、とりあえず気になったところ、and 感想。

・技術がわかるかわからないかというより、如何に早く、正確にできるかできないかってのは職能として重要。

・仕様書の理解が難しいということを除けば、仕様が決まってることに対しての仕事なんだよね。

・でも、そういうのって野球も同じだったりして。野球もルールという制約の中で、如何にパフォーマンスを発揮するか?という仕事ですよね。

・ただ野球と同じで、後発の人が追いつくのは割と簡単だというのなら、長くはできない仕事なのかもしれない。(同じ仕事ができて、しかも体力勝負なら若い方が重宝される。)


とりあえず間違ってると思うこと。

・マークアップエンジニアのキャリアパスはプログラマーでもビジュアルデザイナーでもない、と思う。

(必然性を持って目指す道はJavaScriptとかFlash開発ではないし、ましてサーバサイドでもないし、美大卒などではないならビジュアルデザイナーでもない。そこには相応の専門職がいるし。誤解を恐れずに言えばマークアップは文系的な仕事。文書構造設計の方が近いのでは?!)

・もしナショナルクライアントの案件をこなす立場にいるのなら、いかに楽して、多くのページを、多様なデザインで、そして正確に作れるのか?というノウハウは、一朝一夕に真似できるものではないし、立派な生産技術だと思う。

・マークアップエンジニアって立場も、昔よりも立場が向上して、結局、昔は「コーダー」という名で、さしたるクオリティ基準も意識されない職種で、時給1000円とか言われてたんですよ。それを、yuuさんがマークアップエンジニアって言葉を作って、仕様書嫁というところから、HTMLの重要性を説き、その先に今の(X)HTML + CSSであったり、Web標準という武器があるので、それは振り回されるんじゃなくて、活かすべきです。

少なくともgoogle前夜にSEOとしてのマークアップ品質の向上がビジネスに直結することはなかったし、テーブルレイアウトに比べて、コード量の軽減、メンテ性が向上させられる代わりに、設計としての難易度は上がったわけですから、以前に比べたらかなり役割としての存在意義は高まりました。

・だから、その役割価値ってのは作るものだとは思うけどね。あとアクセシビリティあたりは情報設計も含めて、できる人ってのは少ないんじゃないかなぁ。テキストライティングまで自分の範囲を広げられたら、もう間違いなく必要なのは国語力でしょ。
言葉の定義はfixさせないと気が済まない?のコメント参考のこと!

・問題は同じコードを書くからって「プログラマー > マークアップエンジニア」という価値基準なんですね。
ところが、先も書いているとおりにマークアップエンジニアの職能を、実装技術ではなく生産技術としてとらえたときに、マークアップエンジニアのコアコンピタンスで思うこととしては、

 ・正しく素早く間違えずにマークアップするスキル 
 ・例えば数百画面に渡ってHTMLがあったときに適切にCSSのクラスを設計する技術
 ・デザインを適切に(かつ迅速に)HTMLコードに落とす翻訳力

とか、そういうのだったりするんだけど、引用元のtwitterからの引用にもあるとおり、この辺の生産技術は往々にして意識されていないことが多いような気がする。

マークアップエンジニアのキャリアパスと言えば、一番スマートなのは生産技術寄りのディレクションスキルではないかなぁとは思います。特に人を育てる技術。


マークアップエンジニアを突き進むなら、如何にメンテ性、生産性高く、かつ、大量のページを作る生産技術や人を動かす、育てる技術を磨いて、リーダーシップを発揮できるようになることを目指すべきだし、

その生産技術を元にサイト全体を作れるようになりたいなら、情報設計側かディレクションスキルや、お客様との折衝のスキルを高めるべきだし、

ビジネススキルに興味があればサイト企画やプロデューサーになるのも悪くないし、文章力、編集力を磨いてライターになる道もある。


僕のお薦めとしては、マークアップエンジニアの殻を破って、コンテンツ設計とかIA的な路線とか文系的な方向にキャリアパスを見いだすのが良いのかなぁと思うのですが、制作寄りの人って、何故かPHPとか勉強したがるよね。

ソースコードの延長になるからそうなってしまうんだろうけど、HTMLというコードで表現しているものはロジックではなく、あくまで文書情報で、CSSが表現しているのは視覚的情報なのだから、その情報がどう伝達するのか?とか、如何に適切にユーザーに作用して何かが変容するのか?を突き詰める方がキャリアパスとしては適切なのではないかと思うのですが如何でしょうかね。

-・-

参考までに追記:
はてブコメントに、そういう活躍の場がないという話があったので、以前、WebSig24/7でやったIA分科会の資料を置いておきます。

IAな人たちは、自分たちの役割を自分たちで作ってきました。
明日から実践できるIA

さらに、僕がIAという言葉を知るきっかけになった、本blogの書き込み一覧も上げておきます。今より遙かに文章が冗長で読みにくいですが、普通の制作会社の中で情報設計という役割自体が全然意識できておらず、プロジェクトが混乱に陥る中の悩みがきっかけで、IAという役割を知っていったプロセスを垣間見れます。
情報デザインエントリ一覧

あと、もう締め切り間近なんだけど、IA分科会の二回目を今月にやるんですよね。以下、mixiへのリンクですが、ご参考まで。(資料や映像はきっと公開されるんではないかと。)
【8/25(土)】IA分科会Vol.2 「ストラクチャの作成を考える

あと大規模案件での生産技術については、アンカーテクノロジーの神森さんのプレゼンが参考になるんですが、資料のリンクは見つけたら張っておきますが探してみてください。
こないだの、css nite in okinawaのプレゼンも面白かったですよ。あと、僕が見たことあるのは、以前やっていただいたWebSigでのプレゼンと、去年の「Web標準の日」かな。

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