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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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July 01, 2007

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Mova Twitterの「共有ログ機能」ってのは、とてもうれしい機能です。

共有ログは、誰かが受信したツイッターの書き込みから、自分の友だちの書き込みならば別に見ても良いハズだから、モバツイッターのDBから直接表示しちゃっても良いじゃん、という機能です。

これは、

1.ユーザーが集まったことで24時間分のログが結構まんべんなく溜まっていたこと。

2.「友達管理」のユニークユーザー数を数えたら、モバツイッターのユニークユーザー数に対してあまり差ができなかったこと・・・つまり友達の重複が多く、ログ自体の関係性が深い。

という、2点から思いついた機能です。

モバツイッターを始めた時に、まさかログを共有しよう、なんてみじんも思っていなくて、例えばそもそもモバツイッター自体を配布型にしていないのは、まさに僕がペパボにいる人間で、サービスを作って、運用していくことの方がごくごく自然だったからに過ぎません。それがきっかけで始めて見たら、人が集まってきて、じゃぁいっそログ共有って面白いかなって進歩したのが今という状況で、この機能はモバツイッターにとって非常に名誉な機能なのです。

サービスの成長は、ユーザーが集まっていない時、集まり始めたとき、もう沢山集まっている時、それぞれのステージにおいて、やれることってのは違っていてしかるべき。そこで流れるデータ量にあわせていくことで、新しいことが見えていくものです。

サービスと作りきりのアプリケーションの違いは、そのビジネスモデルから、継続的改善のサイクルを日々回していけるか否かという大きな違いがありますが、モバツイッターをお使いいただく方が沢山存在し、そこに対して僕が継続的改善を目指しているからこそ、こういう機能が追加できたことを考えると、本当にモバツイッターをお使いを皆様に感謝感激であります。

ー ・ ー

仕事では「マイカラメル」というネットショッピング専用のソーシャルブックマーク機能を実装したユーザー機能がカラメルにはついているのですが、まだまだモバツイッターほどのアクティビティやスピードが発揮できているとは思っていません。

マイカラメルは、こんな感じのサイト

(pookmarkがベースになっているので、アマゾンでも楽天でもメーカーサイトでも、旅行サイトでも、ぐるなびでも、なんでも「欲しいもの」「気になるもの」をブックマークできます。自分が行ったカフェ一覧とか作りたいと思っています。(っていうか、やろ。))

モバツイッターの共有ログがついたプロセスを感じると、やっぱりサービスのサイズに対し、適した機能を実装していくことが重要で、いきなり1000人10000人を目指したシステムではなく、とにかく10人のお客さんに、ものすごく気に入って使っていただくような機能を作ることが一番大事で、スケールありきのシステム設計ではなく、後でスケールする努力は考えつつ、今は無茶をする、とかそういうのが一番、大事なんじゃないかなぁと考えています。

目の前に解決すべき問題点やニーズが明らかに見えていたモバツイッターと比較すると、マイカラメルでは、まだまだツボをついた機能や環境を提案できていないような気がしています。もちろん、モバツイッターはツイッターのマッシュアップアプリですから、他人のふんどしと、自分のふんどしでは話が違うのは当たり前なので比較しちゃいけないんですが、それはそれとしても内心、修行が足りないと石川五右衛門のように考えている最中です。

ー ・ ー

ツイッターのログ表示は、一見簡単そうなですが、ぱっとした見た目よりも複雑です。

共有ログではできていなくて、ツイッターでは実装されている機能として、

「Aさんの友だちBさんが発言した「@Cさん」という書き込みは、AさんとCさんが友達でなかったら、Aさんのところには表示されない。」

という仕組みがあります。つまり書き込み一つ一つの内容に応じて、その発言が友達と別の友達の関係性において、表示されるかどうかの制御があるということです。

モバツイッターは、それを想定して作っていなかったこともありますが、さすがに真似する気は起きません。今のDBの作りで、SELECTの段階でjoinしたら死にそうです。

共有ログではシークレットモードは意識して実装していますし、そもそもツイッターではBさんのタイムラインにいけば、Cさんへのレスは見えるので、別に表示しちゃいけない情報ではない、ということで、共有ログではこの情報を表示していますが、実はツイッターの裏側は、見た目のシンプルさに比べたら、遙かにスゴイんじゃないかと思うところです。

大事なのは、単純なDBの負荷とか開発工数だけを考えたら、多分、この実装の可否はものすごく悩むんじゃないかと思うところ。@friendが表示されるか否かがあることによって、「ログの数」×「ログにぶら下がりえる友人の数」分だけパーソナライズされているってことですよね。@がついていない発言は、全員に見えて良いという情報になるんでしょうし。

Gmailのようなメールボックスならぬ、ステータスボックスがアカウント毎に存在していて、そこに配信されてるようなアーキテクチャだったりするのでしょうか?!

こういうことをやることで情報の純度があがります。全然無関係な話は見えにくくなるようになって快適になる。スケーラビリティより機能を重視。結構、無茶してない?!と思いますが、そう思われるぐらいが丁度良いのかもしれません。

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