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藤川真一について


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May 06, 2006

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なんかMac OS XとかLinuxがイイとかダメとか言う話で盛り上がっているのだが、揚げ足取って申し訳ないのだが、Linuxをデスクトップ環境で使うために今のままだと、どうしてもダメだなぁと思う点が一点あって・・・

あなたがLinuxを使うべき10の理由
多くの場合、GIMPを使いこなせてないのはデザイナーの食わず嫌いな面が多い(そしてGIMPで代替できそうな作業を高い商用ソフトで行っている)という印象があります。

Linuxの良さを主張する方に割と共通した論旨だと思うので、直接的にこの文章をあげつらう目的ではないことを先に書いておきたいです。

「PhotoshopやFireworksと比べて、GIMPは似たような機能を実現していて、しかもタダ。何故、「デザイナー」がこれを使わないのかわからない!!」

というのはよく見る話だが、この発想のままではLinuxデスクトップ環境が天下を取ることはないなと感じている。

使い勝手の話を論理的に語るほどGIMPにもPhotoshopにも慣れているわけではないのだが、一時期、WindowsでGIMPを使っていたが、これがどうにも使いにくい。UIの設計、もろもろやはりPhotoshopやFireworks等のAdobeの有償ソフトとは違う印象で、「できる」と「使える」は違うなと思った次第。

これだけだと主観で申し訳ないのだが、デザイナーにとってのPhotoshopが「使い慣れた道具」であることを加味するとこの印象はより強くなるだけだ。

道具が、「機能を果たす」=「できる」ことであるだけではまだまだダメで、「使える道具」になることが重要で、「使いやすいボールペン」と、「慣れないと使えないボールペン」なら、やっぱり「使いやすいボールペン」を選ぶのと同じなのではないか。道具の正当な対価としてお金を払うことに問題がないと思ってる人が、無料の「慣れないと使えないボールペン」を選ぶことはない。

もしGIMPの使い勝手が個々の印象の問題に過ぎないとして、人の気持ちの部分に訴求していけないのであれば、ギャップを埋める努力をしなくてはいけない。「無料のLinux」では、そういうブランド戦略、営業活動的な部分が致命的に不利な点なのだろうか。

いずれにせよPhotoshopにお金を出す人から見るGIMPとは、ユニクロの服やドンキホーテに売っているような「微妙に違うブランド」に見られてはいないだろうか?(AJAX貧乏臭い論みたいでアレだけど)。そこに価値を見いだすか否かというのは、なんとなく非モテ論に出てくる服装の問題にも通じる話のような気がする。

アップルは、オープンソースと商業ソフトの善し悪しをよくわかっているような気がする。

Mac OS Xなら、そもそも「ホンモノのPhotoshop」が動くわけだが、Intel Macで取った作戦が秀逸だと思っていて、PPCからIntel Macへのサードパーティアプリの移行が半年から1年以上遅れるからこそ、早いタイミングでBoot Campを発表したのではないだろうか?

つまり、「ホンモノのネイティブアプリ」を動かす環境を提供するためにWindowsに外注するという作戦なのではないだろうか。従来のMacユーザーがIntel Macを買う時の障壁は、それまでのソフトが十分な性能で動かなくなるということだが、その精神的障壁を「緊急時はWindows使えばいいじゃん!」という逃げ道でフォローしていると考える。その間に、Intel Macで全然問題ないよ!と自信を持って言える環境を作った後に、「Windowsなんて必要ない!」とスティーブジョブスが新機種をアピールすることだろう。

そもそもMac上にWindowsの画面が表示されるのは「とてもダサイ」

トータルデザインされたMacではやっぱりMac OSが一番合う。キーボード、マウスデザインにおいてもそうだ。(長らくMacのキーボードをWinで使っていたが、何かが使いにくい。結構、面白いからやってみると良い。1日とかじゃなくて、数ヶ月単位で使ってると段々、何かが違うって思うようになってくるよ。)

この部分において、アップルは当然、自信を持っていることだろう。Mac OSが中抜きされない商業ソフトとしての自信があるからこそ、Windowsをテンポラリな外注扱いしている様が、とても面白い。

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Webサーバー用途とシェル利用に関しては、LinuxまたはFree BSDが一番良いと思っている。
それは本番サーバが圧倒的にLinuxかFree BSD環境が多いだろうから、設定ファイルの書き方やインストールの方法等も含めて、本番に近い環境で作業ができる方が有利だと思うからだ。

オープン環境で今回の議論ツリーに対するギークの支持を勝ち取ったMac OSであるが、この部分において、Mac OSXはちょっと不利だと思う。Mac OS専用のカスタマイズの部分が、必ずしもBSDを使ったWebサーバーとは同じではなく、Mac OS固有の知識が必要になるからだ。

Mac OSがファイル共有でApacheを使っている以上、そのまま自由にWebサーバとして使うわけにはいかない。いじりまくってApacheを変化させてしまうと、Mac OS の動作にも影響を及ぼす可能性があるので、ちょっと考えて調整しなくてはならない。それこそ習得コストは決して低くない。

参考:MacにSambaとかApacheとか

最後に自分のMacとLinuxとWinの使い分けをキーワードで書くと、
■Mac OS X
オフ環境、お遊び、ブラウザ、メール、iTunes
■Linux
Webサーバ、外と繋がる、SSH
■Win
TV録画、ファイル管理、仕事関連、Office、開発UI、モバイル、省電力制御

イマドキ、どれも安価に手に入るマシンばかりだし、どれか一つだけで妥協なく使えるマシンはないと思う。それぞれ良いところと悪いところがちゃんとある。イイ良い感じに使い分けるのが良いんじゃないの?

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