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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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June 26, 2004

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今月のWebsite Designing誌に情報デザインの特集が載っていたので買った。実は、この手のWeb制作系の本を読んだのは初めてだ。

まず、情報デザイン特集に触れておくと、あぁ良い社内プレゼン用の資料ができました。話が整理され、考え方が徐々にフレームワーク化されていくのは良いことです。

Webデザイナなる人々って、僕には真似できなくて、すごいなぁと思うのは、

・いわゆる情報デザイン的なところをセンス、直感でこなしていること。

でも弱点は、

・それを論理的に理解をしていないので設計書に落ちない。個に閉じており知が形式化されない。場当たり的なので、複雑なサイト設計やテクノロジーと連携するには限界がある。

この辺のまずいところを、本書は、さらっと触れていてくれるので良いと思いました。

Yugoさんが作られた関心空間Context VIewerを見て、あぁキレイだな、Flashの動きどうやってるんだろってところで思考がとまらないことを祈ります。

次に思ったこと。この手の本は、Web業界の混沌をあらわしていて内容が節操ないですね。

情報デザイン、配色、CSS、SEO、ActionScript、あげくの果てはPHPですか?MySQLとかも行っちゃいます?

ジャンルの幅広すぎ。みなさん、全部読んでるんですかね?
国語と美術と算数を全部一冊で勉強してるような気になってくるのは僕だけでしょうか?

ふうりも、今日も本屋でPHPの例文集を欲しいとか言ってたんですが、僕としてはすごい違和感を感じるわけですよ。ズバリ言うとPHPは君の仕事ではない!と。
もちろんフリーでやっていくには幅広くこなすことが不可欠ですから、それを否定するつもりはさらさらないのですが、こちらはそれのプロなわけなので、「なぜお前が?」と思わざるを得ないわけです。

ActionScriptもアレですね。そろそろデザイナの人には諦めて欲しいなという感情が一点と、もうひとつは、VBを超えた幅広い言語になるのか?という興味が一点。僕の中では、このせめぎあいがあって、どうなるのかの推移を見守っています。

ActionScript2.0って、もうプログラマの世界だと思うので、なんか微妙なんですよね。チャレンジするのは否定しませんが、なんとなく時間の無駄っぽい気がして。それよりも有限な時間ですから、伸ばすべき専門性があるんじゃないのかな?と。

すごく頭の良い人は全部こなすんでしょうが、そういう人って東大とか出てたりしますよね。不思議と。
で、そうでない能力レベルで開発を生業としている僕にあてはめると、僕がデザインを勉強してるようなものに見えるんです。そこは自分の能力と向き合って、自分のキャリアパスを考えて行動することをお勧めしたいです。

ActionScriptって、すごいと思います。デザイナの人が積極的に勉強したいと思うプログラミング言語なんてそうそうありませんからね。でも、そのポテンシャルと現実の複雑度の間のギャップが、デザイナの人たちのキャリアパスに対しての苦悩を生んでるなら、はっきり言ってあげたいです。

「餅は餅屋に任せなさい」

きっぱり言わせてもらうと、特にセキュリティとかが絡むような部分において、その意識がもてない人には、JavaScriptも含めてプログラムを作って欲しくないわけです。インタラクションや、アイディアを実現するために必要なスクリプトの作成能力は必須かもしれませんが。まぁデザイナの人もその辺はよくわかっていますから、線は自然に引いていたりしますけどね。

彼らが作るスクリプトを、よく僕らは全部書き換えたりします。設計思想だけはいただきますが、それは基本的なプログラム作法(教育)が彼らにはないからです。ActionScriptのサンプルではそこまで教えてくれませんし、フレームアクションなるものから開放されたのは最近ですしね。それこそが専門性なるものなんじゃないかと思います。

昨今の情報漏洩って、こういう曖昧なところから起きてるんじゃないかなぁとは漠然と思ったりします。

と、反発必至な偉そうなことをわざわざ書くには理由があって、要するにこの本が特徴的でWebデザインという職種の人々のやるべきことが定まってないんですよ。業種として切り分けができてないから、この本も必然的にアレもコレもになってしまう。もしも、そんなことで悩んでいたり、コンプレックスを抱いているデザイナーの人がいたらデザインの勉強でもしてください。アクセシビリティ、CSSとか専門領域でやらなきゃいけないことは山ほどあるハズですので。

新しい職種が故の混沌な状態は、別にデザイナに限らず開発の人間も悩んでいたりして、あれもやりたい、これもやりたいという要望と、本人の能力のギャップがあったりするようです。それはそれで可能性があって、とても魅力的な業種なのですが、個人情報保護法など、そろそろWebの世界も成熟し始めていますので、現実は現実ということで、もっと整理されてくると良いですね。

Webのシステム構築ってスケーラビリティとセキュリティをのぞくと、確かにプログラムの難易度って大したことないことが多いんですよ。所詮、DBを使った文字(タグ)出力制御と言ってしまえばそれまでだし。そこをうまくラッピングしたColdFusionは確かに偉大だと思うし。が、故に曖昧で混沌としたところから気持ちを切り替えるのは簡単じゃないのかもしれませんけどね。

と、最後は何を言いたいのかわからなくなってしまったが、要するに、いろんな能力を求められて大変だよね、お疲れ様!ということで。…調子ぶっこいて悪いことがおきませんように。

このエントリ、ミニマサで書いたら目が疲れた。

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