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November 01, 2003

森祐治・情報経済ブログへのTrackBack

>ブロードバンド新会社は放送とITで付加価値を生め
>2003年10月31日

BrobaのNTT-BBとGooのNTT-Xの統合か。Brobaの資金がつきて、ブランドのあるGooに吸収って感じですかね?
Streams-JPのMLでも泣きのコメントを見たけど、この秋は軒並み体力を失った会社がブロードバンド事業を縮小していく姿が目立つような。

コンスーマ向けのブロードバンドサービスは、TVなどの既存メディアによるコンテンツ集中の構造があって、まともなコンテンツなんて流れてこないと言う状況、かつ、クライアント回線は発展しても、送出側の回線帯域の問題で、所詮は1クライアントあたり、500kbpsレベルのコンテンツしか流せないので、
結局、カネのかかるビジネスだったということで、とてもとても、お手軽じゃないことが判明。

僕らが普通に使ってる数Mbpsという帯域は、共有のベストエフォートだから安いのであって、これを同じ帯域を独占的かつ安定的に供給すると、普通に100倍以上の値段になるから、消費者と業者側の意識にギャップが生まれるのは当然だな。世のビジネス雑誌は、ブロードバンド=回線業者というイメージなのが象徴的。

やはり高品質なアナログの地上波で育ってしまった日本人にとって、ストリーミングは、まだまだオモチャと言ったところだし、ビジネス的にその他CSなどのメディアも、地上波の権力構造の前では所詮負け組み。

もう日本のメディアのビジネスモデルもインフラは数十年前に完成されてしまっているからね。メディアに関しては、凋落の一途を辿る大英帝国や抵抗勢力の道路公団のような印象。中国や韓国と言った旬の国の、ブロードバンドを前提としたビジネスモデルに、あっさり抜かれていくだろうってのは、それが、経済の大原則なのか、
この国は、ハイビジョン、ISDNに引き続き、地上波デジタルという独自規格で鎖国の道をまっしぐらに進んでいくしかないのだ。最終的には、技術の善し悪しではなく、進みたい人も守りたい人も「気持ちの問題」に過ぎない・・それが政治?

さてさて、昨年末のStreamingMediaJapanで、KNNの神田さんが、我々プロがストリーミングの有料コンテンツを見てないのに、一般人にストリーミングが流行るはずはない・・・っていってたという話を聞いたのが妙に印象に残ってて、年末にTVでストリーミング見れるようにして、Brobaに加入したんだけど、結局、見たのはビデオを持ってる初代ガンダムだけ・・・。

しかも、うちJcomのせいか、うまくパケットが流れてこなくて、結局、Niftyでもう一度カネ払って、途中から見たんだよな。そのときは、もう意地になってた。でも、300kbpsを無理やり拡大して、きたない動画を見てたような記憶がある。29インチだと粗が目立つんだよなぁ・・・。

こりゃ話にならんなぁというのが正直なところ。やはりストリーミングは、そもそもが品質を犠牲にしても、再生されることを重視するってシステムだから、正直言って満足できないよね。ややこしい言い方で言うステートフルな接続を要求されるということが、いろんな意味でコストパフォーマンスが悪いってことなんだと思うけど。

やはり品質に関する真実は、いかに高速でダウンロードさせて最高品質でビデオが見られて、あとは、どうやって不正コピーを防ぐか?でしょ。あくまでも。だからPCベースだと、コピープロテクトが破られるという壁にぶちあたる。一度、流出したら、もう止める手立てはないし。

今のニーズで考えていくと、コンピュータに関しては独自OSで、DRMをきっちり生かせるプレステみたいなSTBでダウンロードビデオを見るしか、コンテンツビジネスの普及は考えられないね。
おぉぉ一番手っ取り早いの地上波デジタルじゃん・・・・・・・・・。VODじゃないけど。

                   -・-

僕は、Brobaのようなところは、その道を極められるならコンテンツアグリゲーターで良いと思います。世の中に少なくとも一社は必要だと思いますし、この日本で、コンテンツ集めてくるの、他社に比べて、がんばってると思うし。

ただし組織力を生かし、もっとコンテンツ事業者から強引にでもコンテンツを引っ張り出してくる営業力ってNTTでも無理なもんですかね。端的に言うと、SCEがゲーム業界を塗り替えたようなイメージ。
他社の配信サービスに比べ、質が高く、コンテンツをいち早く持ってくることができれば、ブランドは作れると思うんですけどね。母体は日の丸NTTなんですから。それに、お客さんはそういうのを見てるから。

あと、もう一つ、存在の条件として公平であること。

非フレッツユーザーの僕的には、Brobaが基本的にフレッツのおまけだというのなら、いくらがんばってもダメでしょうね。Yahooの本見てるけど、やっぱりインターネットに対して公平であるサービスこそが、本当の意味でユーザーに支持されるんだと再確認してるところ。インターネットで独立のイメージって潜在的にリンクするか否かのところで、すごく重要な気がする。

明らかに辛いであろうMbps級のプレミアムコンテンツをフレッツ網でのみ流すのならあきらめるけど、明らかに戦略的に非フレッツユーザーに対し低いクオリティのコンテンツしか提供しないってのは納得できないし、こうやって文句言っちゃうし。
そもそも300kbpsは映画を楽しむ帯域ではない。バカにしてんのかって感じ。
半端に一般に開放するぐらいなら、最初の頃のようにフレッツ限定にしてるほうが潔い。これはYBBも同じだけど。昔のYahooとは時代が変わったのかな。

うわー、タダの愚痴になってしまい、なんの前向きな意見もないね。実際、ストリーミングをとりまく環境って、難しいよね。中国の携帯電話みたいに、固定電話のインフラを引くコストが高いから、携帯電話を使うのが、圧倒的に効率的です!みたいな、新技術の存在意義って、今のところ日本のストリーミングには見出せてないからね。各社がエンタープライズ向けに走るのはあたりまえと言ったところか。

ただ、エンタープライズ向けも1990年代に完成してしまったWin9xクライアント時代の情報システムが足かせになって、ストリーミングパケットのような爆弾は流せないのが現状。提案としていろんな工夫はしてるみたいだけど、この世界も、情シスという抵抗勢力の存在が見逃せない。まぁ流れた先のコンピュータがPenitum200Mhzぐらいだったりすると、500kbpsのようなコンテンツの再生は無理だしね。そんなの数千台もあったら嫌だよな。

社長の年始の挨拶をストリーミングライブで流したら、そりゃ回線もサーバーも死ぬわ。地方の営業所は64Kbps、ISDNだったりするわけで。VPNも安くないし、+α感が面倒なイメージを拭えないわけで。ワールドワイドな企業じゃないと、コスト改善可能に結びつかない感じ。

全体的に、いろんな意味で、レガシーな資産が足かせになっている現状。

ビジネスチャンスは、これらのインフラが自然と入れ替わるのを待つか、圧倒的な訴求力を作り出して強引に切り替えさせるかのいずれかなんだろうが、とりあえずは前者に期待ってのが、この秋の動くではないだろうか。負け組みの言い訳っぽいけど(w

やっぱIT業界団体代表となるべき政治家が必要なのかな。IT企業の元である製造業は、昔から、そういうのとは無縁だったりするのでオレンジ農家の犠牲になってたりするみたいだし。どちらかというと、NTTのような通信企業ががんばるしかないんかな。

やっぱり回線業者じゃん、ブロードバンドって。

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