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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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September 09, 2003

情報ゼロ円[書評系評論]
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情報ゼロ円という本をタイトルに惹かれ買ってみた。

パラッとめくったときに見たページに、TVではニュースなどが無料で流されているのに、何故、みんな雑誌を買って情報を手に入れにいくのか?という話が書いてあったので、メディア論的な本かと思いきや、雑誌や広告のあり方や歴史など、とにかく雑誌に関する本だった。確かにサブタイトルは、「雑誌はブランディング・メディアである」と書いてある。

著者は電通で雑誌広告をずっとやられてきた方、大学での講義や、雑誌「編集会議」などの連載をまとめた本らしく、雑誌たるものの王道を知ることができる。
TVというマスメディアとの関係という意味では、Webは雑誌に近いと思ってたので、雑誌がどういうことをやって存在し続けて、メディアの中でどういう位置づけなのか?を知ることは、Webに関わる者としてとても重要であろうと思って買った次第。

とりあえず一点、TVと雑誌の切り分けの中で重要なキーワードがあったのが、TVは報道、雑誌は情報だと言う表現。雑誌は、消費者がお金を出して購入する「セルフ・ペイド・メディア」であると言う表現がある。雑誌は、広告料と雑誌自体の売り上げが必要なので、それに見合った紙面づくりが必要ですね・・・という話にもつながるし、雑誌を買うこと自体でターゲットマーケティングが行われているので、見込み客へのリーチ度が高いですねというのが広告の価値の正当化にもつながっている。

かたやWebはどうだろうか?
Webのコンテンツは、雑誌のようにユーザーが選んで見るもの。そういう意味では、雑誌に近いのだが、お金を出して情報を知ろうとするのではなく、検索エンジンでキーワードを入力したり、バナー広告をクリックしたり、雑誌や看板で知ったURLを入力することでやってくる。

しかしながら、現実的に雑誌のように能動的な見込み客が多いのだろうか?果たしてgoogleで入力したキーワードにヒットして、上位にWebが表示されたからといって、商品を買ってくれたりブランディングにつながるのだろうか?SEO対策もさることながら、今一度、Webページクオリティの議論は巻き起こるべきだと考えている。Webデザイン→Webユーザビリティ→SEO対策という流れが、今のところのWeb上のトレンドの変遷。そろそろネットバブルから卒業して、中身に関する言及がなされても良いのでは?

Webは、雑誌よりも手軽に見込み客にリーチする可能性は高い、しかし、そのためだけにユーザーが払うコストがゼロ円であることから、TVと雑誌の間に存在するメディアのような気がする。そういう意味で、ニュースや天気予報がWebによく馴染むのはよくわかる。

Webの魅力は放送免許がいらない、設備のお金が比較的かからないなど情報の提供側にとっては良いことづくめであったりするわけだが、使う側のニーズはどうなんだろうか?また、そもそもとして、情報取得コストはゼロ円だが、PCは相変わらず難しすぎるもので、今のところセットトップボックスは普及していない、ブロードバンドインフラを手に入れるためには努力が必要で、その時点で、相当ターゲットユーザー層が狭まっているのが現状である。

Web開発業務においては、TVやラジオ、雑誌を出し抜いて単独のメディアとして独立したいという欲求があるので、今のところあるTVやラジオの中の、かなり低い位置に存在するone of themという位置に甘んじるのはできるだけ避けたいと考えているが、なかなか手が思いつかないところだ。

まぁ唯一の希望というのは、上述したようにインターネットは敷居が高いので、まだまだ普及の可能性が高いメディアだということ。携帯は所有者が8000万人を超えるらしいが、実際にi-modeなどのWebサーバーにアクセスしている層は少なく、日常のインフラとしてWebが透過的に使われるほどにはなってない。

なんとなく、このままどうにもならないで、偏差値の高い能動な人向けのメディアとして生き残っていくのが一番バランスが取れているような気はするのだが、そこは一歩、頭を使って、素敵なソリューションを考えつくことで、Webが日々のインフラになるための希望は未だ持ち続けている。

ただし、そのときに、そういうマスなサービスで利益のおいしいところを提供できるのが、大手企業のみでしかできなくなってしまうという危惧は感じているが。例えば、今、よく聞くIDタグをベースにしたシステムとかはまさにその典型。リアルなサービスと連携するには、松下電器や日立、ソニーと言った企業が前に出てこなきゃいけないのは当たり前なんだろうけど。

そういう時代になったときの大企業との関わり方は、いろいろと考えていかなくてはいけないとして、とりあえず、親や知人たちにおいて、今のところ、インターネットやパソコンを全然必要としていない人々が確実に存在しており、彼らが、Webを当たり前のインフラとして使うようになるときにどういうビジネスモデルが主流になっていくのかを常日頃考えていかないといけないなと常々思っている。

まぁそんなことを思いつつ、あとちょっとこの本を読み続けていこうかなと。

Webは、単独の「情報」ソースとしてビジネスモデルを作っていかないと、コアのメディアにはなりえない。しかも仕組みはきわめて、マス向けではないところがポイントだ。

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