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November 06, 2008

はてブコメントに入りきらなかった。

iPhoneにアフォーダンスなんてないよね | hachimitu blog

「誰のためのデザイン?」のなかでは、D・A・ノーマンは椅子(いす)を例に、人が椅子に無意識的に座ることができるのは、椅子が「そのように操作・操ることをアフォードして(与えて)いる」から。つまり「座れそうである」というデザインから、行動をユーザーに指示できているからだ、という説明がされています。

そこベースで言い出すと、タッチパネルの時点でアウトなわけで。

タッチパネルは、ソフトウエアでUIと機能を入れ替えられるという部分における前提条件というか機能上の制約なので、iPhoneの使い勝手をほめる人は、そこに着目して言ってるわけではないし、逆に、それがダメなら、そりゃダメだと思う。

それがエンジニアのコダワリと言うのであれば、まぁ仕方ないんじゃないでしょうか。単一の機器としては、やっぱり画面見なくても操作できるiPodが優れてるのは間違いないし。

でも、もしアフォーダンスのためにボタンがついてないとダメというのであれば・・・競合はボタンだらけの携帯電話ですか?

結局、この辺は使い慣れてることってのはものすごい重要だ。

例え複雑なシステムでも、「現場のおばちゃん」が慣れてしまった業務システムのGUIやキーボードの仕様を変えるのは無理ってのと同じ。

携帯電話の場合は、やっぱりPC慣れしている人には使いにくいと思うけど、これが当たり前になったり、ある程度慣れてくると、結構よくできていることに気がつく。携帯は携帯で、慣れの向こうにあるご褒美は、相応に練り込まれている。

その常識から外れているiPhoneは、学習、経験の側面から使いにくいと言われてしまっても仕方ない。

そういう意味では、森久美子には人をつけて洗脳すべきだと僕も思うし、そもそもタレント相手に値段の説明しかできない店員がダメダメなのであって、その場で、こうやって使えるんですよってのを一度見せてあげれば、フリック操作(画面をはらってスクロールするような操作)を忘れることはあるまい。

携帯にせよiPhoneにせよ、「やってみよう」と思わせたら次に進める。ただ携帯慣れした人がiPhone onlyになるのは無理だと思うけど。文化が違うので、どっちにせよDoCoMoは手放せないでしょう。

さらに言えば、写真をフリック操作でスクロールして切り替える操作をデモすれば、例えメールや文字入力が携帯と比べて使いにくくても使ってもらえる可能性はあると思う。フリック操作によりCoverFlowのインターフェースは、それだけで面白い。


さて、そういう導入のモチベーションと学習容易性の話を除くと、iPhoneは基本的な操作は優れていると思う。

何よりボタンナビゲーションというアフォーダンスの提示は絶妙だとは思う。

基本的に物理ボタンが2つ。待ち受け状態ならなんか適当に押せば電気が入る。

画面に表示されると、なんとアイコンによるボタンしかついてない。
もうアプリを押すっきゃない。

電源を入れた次のステップから、ボタンを押す行為しかアフォードしていないわけで。iPhoneの画面UIがボタンのお化けだったというのは、見事だと思うけどな。

D.Aノーマンの本で、iPhoneを比較するなら、まさしく電話の話じゃないかな。
僕はビジネスフォンは苦手です。間違えたら回線が切れるというビジネスマナー上許されない不可逆な操作が簡単にできすぎる。


それで大事なことなんですが、そもそも画面の拡大縮小などは、iPhoneに最適化されたサイトやアプリで推奨される操作方法ではないことを付け加えておきたい。

iPhone対応サイトを作るときに始めて最初に学ぶことは、ピンチイン・アウトで拡大縮小しないようにする設定じゃないかな。つまりそんなこと知らなくても文字が見られるようにしなさい、ということ。

正しくデザインされたiPhoneアプリやiPhoneサイトは、ピンチイン・アウトや、タップによる本文領域の拡大/縮小などを必要としないサイトということである。(追記:これ書いたとき地図のこと忘れてましたが。。)

だから最低限知っておかねばならないことで、もっとも重視したい操作方法、「フリック」と「タップ」ができるかという辺りになるな。

もちろんWebブラウザを使う人はダブルタップで、ブログの本文(div領域など)の幅に併せて画面拡大してくれることを知ってるか知らないかってのはってのは結構大事です。そこはiPhoneの大きなメリットだけど、決してiPhoneの本分ではないという印象。

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