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June 22, 2008

■実はマーケ系の人と話をするのが苦手だ。

話をすると、それこそNikeのなんとか、とか、どこぞのキャンペーンが面白かったとか、そういう事例の材料を持っておかないと、話が成り立たなかったりするのでは?という苦手意識がある。

僕としてはそういう情報を知っておくのは大事なんだろうが、専門外の僕からすると「終わってしまった他社の成功事例」なんぞ興味がない。

もちろん僕は代理店でもないし、勤めている会社の都合上、マスメディアの広告キャンペーンの事例はほとんど役に立たないと言う都合があってこそだ。

大事なのは、そういうコミュニケーションデザインの本質から学ぶべきエッセンスを抽出し、あわよくば予算をかけず、自分たちの工数をかけて何かを作る、というのであればとてもうれしいのだが、大体は、TVや雑誌メディア、そもそも影響力のある人の力やブランドをいかに上手く引き出し、活用するか?という幸せな環境に立脚していることが多くて、ゼロから何かを作り出さなきゃいけないという僕等のように立場にとっては、これがまぁ見事に参考にならない。

もちろん、それは僕の頭が悪いというか、マーケティング脳になってないだけで、例えば大学の過去問なんてやって何の役に立つの?と思ってた方で、それが大学受験には重要なんだよという事が理解できない高校時代と同じ思考パターンなのでは?という仮説が自分の中にもあるので、そういうことそのものが不毛だと言いたいわけではない。

■そんな中で広告βさんのblogは、広告に関する活動について、物事をどう考えるか?というレイヤーで考えられているblogなので、とても参考にしている。

分析の続きにアイデアがあるか

課題を解決しようとするときには、どこを解決すればよいか?という視点で、問題点を洗い出したりする。人によっては、それを階層構造で分けたり、因果関係で再構築したりして、問題を構造化して整理したりする。まるでピラミッドを積み上げるがごとく、一つ一つ問題が積み上がっていく。そして全体の構造がクリアになってきて、「これを解決すればクリアだ」ということが、いくつかの要素あるいはいくつかの道筋で示されたりする。しかし、アイデアが出たかというと、それはそれでまた別問題になってくる。

会社のmtgで、みんなで何かを議論しようという視点で、本部長なり僕(プロデューサー)なり、売り上げを管理している立場なりの問題意識から、みんなのアイディアを募ろうとすることがある。

平たく言うと、今、こういう売り上げで、こういう問題があって、こういう状況を打開するにはどうしたら良いか?(あえて抽象的に)というアイディアを募るわけだが、ある意味予想通り、情報だけ提示しても、そこから発言が出てこないことの方が多い。

それよりももっと具体的な、例えば「ケータイどうする?」などと言った、具体的な文脈が示されると、自分たちの経験や日々の活動を元に、いろんな話が出てきたりする。

しかし、それは「売り上げを上げるにはケータイが良いのでは?」という解決案の下にぶらさがる意見なので、元々の議題の一個下のレイヤーに食いついただけだ。

つまり、どうやったら売り上げを上げるか?などのいわば管理職レイヤーが考えるネタの断片のようなものは、そうでない人たちの引き出しにはあまり入っていないのではない、ということだろう。(毎日数字見てる人いるんだけどなー。)

その意識ギャップに、こういう議論が成り立たず悩ましいというのは、多くの管理職が実感していることだろう。

しかし、そもそも数字という意味で、営業以外の社員にとっての売り上げなんてものは、なかなか意識できるものではない。何故なら数字を自分で入力しているわけでもないし、お金を直接お客様からいただいているわけでもないからだ。数字という文字は読めても、事業としての数字を読めていないというのが現実ではないだろうか。(結構、僕も人のこと言えません。)

その割には自分のコストだけは結構敏感だったりする。この作業が増えたら赤字なんじゃないの?とか。これ受託の場合に限られるかもしれないけど、具体性が伴うものは、それが例え愚痴だったとしてもコストのことを実感しているということであろう。

それ相応に考えてる立場から見ると、結局、「売り上げを上げる」という文脈で、何かを思いつく人、というのは、日頃売り上げをどうしようかと考えている人だからこそできることだという結論になる。その中でも、突然話題を振られて何かが思いつく人というのは、それについて考えてるんだななぁとだけ思っておけば良いということになってしまう。

まさにネタとなる引き出しを常日頃考えてたり、感じているからこそ、アイディアが出せるという典型例だろう。

こういうmtgの時には、自分たち以外の意見は何かないものか?という期待感で話題を振るのだが、振られた側としてはあまりにも唐突すぎて何も思いつかないという、ただそういう事実がわかったという次第だが、もうちょっと意外性があっても良いなぁとは思ったりもするわけだが、それはないものねだりということなのだろうか。

ただそんなに大きくはない会社の一員として(社長に直接仕事のことを言えるmtgがあるという幸せな状況)、そういう機会は投げているつもりなので、そういうきっかけを利用し、アイディアを醸造して、ブーメランを返してくれる人がいたらいいなぁとは思ったりする。(もちろん自分もな)

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